事業計画発表会の目的とは?発表会成功のコツを徹底解説

    記事公開日: 2023.09.12

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    事業計画発表会とは

    事業計画発表会とは、経営者の作成した事業計画書を社員に向けて発表する会です。

    その際には、事業の計画だけでなく今後の方針を伝えます。今後の方針は社員にとって明るいと感じる未来を示して、社員に「この会社で働いていることへの希望」を感じるような伝え方をし、同じ方向を見て進めるように訴えかけます。

     

    一方で、社員の方は経営者の今後の方針から、共に頑張っていくことを宣誓します。また、取引先や金融機関の方を招待することで、社外にも経営方針を説明することができます。

    事業計画発表会の目的とは

    事業計画発表会の目的は3つあります。「事業の方向性を社員に伝えるため」「外部からの支援を受けやすくするため」「経営者自身の覚悟が決まるため」の3つを、これから一つひとつ解説していきたいと思います。

    事業の方向性を社員に伝えるため

    事業計画発表会の目的の一つ目は、「事業の方向性を社員に伝えるため」です。事業の方向性を社員に向けて説明することで、社員は何を行動すべきかが明確となり、目標達成に向けて行動しやすくなります。

     

    事業計画発表会では、明確な数値目標をかかげて、具体的に何をどのくらい頑張ればいいのかが理解できます。また、事業の方向性を社員に伝えることで目標達成に向けて不要なものも見えてきますので、無駄な作業というものを減らしていくことができます。

     外部からの支援を受けやすくするため

    事業計画発表会の目標の二つ目は、「外部からの支援を受けやすくするため」という点です。事業計画発表会を外部の人間を呼んで大々的におこなう中小企業はそこまで多くありません。

     

    そのため、開催するだけで外部からは好印象を抱いてもらいやすくなります。また、外部の方を呼んで目の前で事業の目標を発表することで、外部の方から経営者の想いを感じ取ってもらうことができ、融資などの際に支援をしてもらいやすくなります。

    経営者自身の覚悟が決まるため

    事業計画発表会の目標の三つ目は、「経営者自身の覚悟が決まるため」です。事業計画発表会では、社員や取引先・金融機関などの方々の前で、今後の方針を宣言するものです。

     

    そのため、経営者自身をやるしかない状況へと意図的に追い込むことができ、「目標は絶対に達成しなくてはならない」と覚悟することができるようになります。

    事業計画発表会で逃げ道をなくすことで、今後どうやったら目標達成できるのかという考えをすることができるようになります。

    事業計画発表会の流れとは

    ここからは事業計画発表会の流れを説明していきたいと思います。

    事業計画発表会は、当日のスケジュールの作成、発表会の資料作成、リハーサルという流れで進めていきます。

     ①当日のスケジュールの作成

    事業計画発表会でまずおこなうことは、「当日のスケジュールの作成」です。

     

    当日の「時間配分」を「内容」ごとにおこないます。また、誰がどの発表を担当するのかを決め、司会者も決めておきます。司会者と発表者が同じ場合は慌ただしく見えてしまうので、可能ならば経営者や発表者以外の人から決めておきましょう。

    発表会の資料作成

    事業計画発表会で次におこなうことは、「発表会の資料作成」です。事業計画書を作成するのはもちろんですが、会社の理念やビジョン、経営戦略などの社員に伝えなくてはならないことを資料にまとめておくようにします。

     

    資料は1つのファイルにとじておき、表紙には社名、社員名のシールを貼り、全員に配布する準備をおこないます。事業計画発表会の資料は、発表会の時に見るだけのものではありません。

    社員が仕事をしているなかで、事業計画を適宜確認し、行動が正しいかどうか確認していくものです。一つのファイルにまとめておくことで、整理の苦手な社員でもしっかり保管してくれるようになります。

     ③リハーサル

     事業計画発表会をおこなうためにすることは、「リハーサル」です。

    社員だけでなく、取引先や金融機関などの外部の方を招待して発表することもあるので、自信をもって話せるように発表者だけで当日のリハーサルをおこなっておきましょう。

     

    リハーサルをやっておくことで、気持ちを落ち着けて発表することができます。また、きちんとリハーサルをやった事業計画発表会の方が聞いている側も理解しやすくなる可能性が高いです。

     

    事業計画発表会を成功させるポイント5

    事業計画発表会を開催する会社は、必ず成功させたいと考えていると思います。

    事業計画発表会を成功させるポイントは5つあります。

     

    • 必ずリハーサルをおこなう

     

    話の順番に気をつける

    発表会終了後に親睦会を開催する

    社外の会場を用意する

    発表会は2時間を目安におこなう

     

    上記5選について、一つひとつ解説していきます。

     ①必ずリハーサルをおこなう

    事業計画発表会を成功させる一つ目のポイントは、「必ずリハーサルをおこなう」ということです。前述でもお伝えした通り、当日のリハーサルをおこなうことで、自信をもって発表することができます。

    また、リハーサルの際に、手順などを微修正していくことで、発表会本番も段取りよく進めることができるようになります。

    話の順番に気をつける

    事業計画発表会を成功させる二つ目のポイントは、「話の順番に気をつける」ということです。

     

    事業計画発表会では一般的に、「過去から未来へ向けて話を展開する」、「会社の目標と方向性を示す」、「目標を達成したあとの会社の明るい未来を語る」という流れで話しを進めます。

     

    発表会の目標は前述した通り、社員にやる気を持ってもらうことと、会社の方向性を理解してもらうことなので、明るい未来へのストーリーを意識して話す内容を組み立てましょう。

     ③発表会終了後に親睦会を開催する

    事業計画発表会を成功させる三つ目のポイントは、「発表会終了後に親睦会を開催する」ということです。

    発表会の後は社員や幹部と社長がフラットな場で意見を交換できるように、親睦会を開催することが理想的です。発表会の感想や意気込み、進む方向性を社内で共有することで次の日からの仕事に活かしていくことができます。

    社外の会場を用意する

     事業計画発表会を成功させる四つ目のポイントは、「社外の会場を用意する」ということです。

    たとえ社内で大きな会場がある場合でも、通常の勤務と気持ちの差をつけるためになるべく社外の会場を用意することをおすすめします。

    そうすることで、事業計画発表会への社員の意識が高まる効果があります。

     ⑤発表会は2時間を目安におこなう

     事業計画発表会を成功させる五つ目のポイントは、「発表会は2時間を目安におこなう」ということです。事業計画や企業のビジョンなど、一つひとつを丁寧にわかりやすく説明することを意識しましょう。

     

    また、社長の思いや事業のプロジェクトメンバーからの決意表明の時間も設けます。1時間程度で休憩時間を挟むようなスケジュールを組むと集中力を切らさずに聞いてもらえるようになります。ただし、忙しい社員への配慮が必要になりますので繫忙のピークとなるコアタイムは避けるようにしましょう。

     

    発表会で周囲の心を掴むための「4C」とは

    事業計画発表会で社員や取引先などの心をつかむための「4C」というものがあります。

     

    Customer Value(顧客価値)

     

    Cost of the Customer(顧客の負担)

     

    Communication(顧客とのコミュニケーション)

     

    Convenience(顧客にとっての利便性)

     

    上記4つのCについて、顧客を社員に置き換えて説明していきます。それでは、詳しく説明していきます。

    Customer Value

    発表会で周囲の心を掴むための「4C」の一つ目は、「Customer Value:社員にとっての価値」です。社員にとって、この事業の価値・メリットが何かを発表します。

    自分たちにとって何のメリットがあるのかが明確になれば、事業へのやる気も高まります。

    Cost of the Customer

    発表会で周囲の心を掴むための「4C」の二つ目は、「Cost of the Customer:社員にとっての負担」です。事業を進めるにあたり、社員にはマイナスに働くこともあります。

     

    事業計画発表会では、社員にとってのマイナス面はしっかり伝えるようにしましょう。

    「新しい事業を進めるにあたり業務時間が増える」「いままでの業務にあてる時間が減る」「目標が達成できない場合は、賃金が下がる可能性もある」「自ら動ける人じゃないと評価されない」など具体的に提示します。

     

    マイナス面を伝える際の注意点としては、極力プラスの方向に言い換えて説明することです。例えば、「新たなことに取り組むと成長できる」「目標達成できれば賃金が上がる」などに言い換えます。

     Communication

    発表会で周囲の心を掴むための「4C」の三つ目は、「Communication:社内のコミュニケーション」です。発表会では、社長や幹部からの一方的な発表の場にはせず、社員からの質問や意見を発表してもらう時間もつくるようにしましょう。

     

    発表会のなかで社内コミュニケーションをとることで、「経営陣の独りよがりではじまったものではなく、社内一丸となって推進していくものだ」という意識をもってもらうことができます。

     

    また、発表会の後に、社員にレポートを提出してもらうことで、社員の振り返りややる気アップにも繋がります。レポートの内容としては、「感想」「発表会の理解度」「社員自身がこれから業務で実行すること」というような構成でレポートをつくってもらいましょう。

     Convenience

    発表会で周囲の心を掴むための「4C」の最後は、「Convenience:社員にとっての利便性(理解のしやすさ・親しみやすさ)」です。

    資料はできるだけ、専門用語や難しい言葉は使わずにシンプルなものにしましょう。また、資料のボリュームはあとで社員が読み返せるくらいのボリュームにします。

     

    また、発表会当日の説明する言葉も同じようにシンプルかつ長すぎないように注意しましょう。

    まとめ    目的を理解して質の高い事業計画発表会を目指そう   

    事業計画発表会は、作成した事業計画を社内外にしっかり示し。理解してもらうためのものです。理解してもらうだけでなく、社員のやる気アップにつなげ業務効率向上を目指します。

     

    事業計画発表会の目的は何かを意識して、質の高い事業計画発表会にしていきましょう。

     

     

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