ミッション(使命感)とは? あなたのミッションを発見する33の質問

    記事公開日: 2023.06.23

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    まず、「ミッション」とは、それ自体が企業にとっての「目的」であり、終わりがなく永遠に追い続けるべきものです。

    MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とよく言われますが、その中でも、最上位にあたるものがミッションであり特に重要です。
    ミッションに基づいて、ビジョン・バリューが設定されるためです。

    ビジョンは、ミッションの達成度合いを図る「目標」という位置付けで、バリューはそれらを支える「価値観」というイメージです。

    ミッション・ビジョン・バリューは、簡単にまとめますと次のような意味を持ちます。

    ・ミッション:わが社が社会で実現したいこと
    ・ビジョン:わが社のミッションが実現した時の状態
    ・バリュー:わが社の社会に対する根本的な考え

    よい会社、永続する会社を築くためには「ミッション」が重要であるということはほとんどの方は疑う余地のないところだと思います。
    一方で、

    ・ミッションはどのように作る?
    ・ミッションの作成は起業した後からでも大丈夫?
    ・ミッションは状況に応じて変更してもよい?
    という疑問や不安もあるのではないでしょうか。

    まず、ミッションを作成するにあたってのポイントは、「自身をよく知ること」です。
    例えば、「何のために仕事をしているのか?」等、ある社会課題に対して、「世の中が~だから、こうしたい!」、「~という思いを届けたい!」という自身の想いやそこに至った感情などを改めて認識することです。

    このような体験・経験(=原体験)からミッションが導き出されることとなります。
    そこで、今回は「ミッションの作成方法」、更に言うと「内省」に主眼をおいて解説していきます。

     

    1 ミッションとは? 

    1.1ミッションの定義

    まず、ミッションを簡単にまとめると以下のようになります。

    そして、ミッションはある意味生涯追い続けるものであり明確なゴールはありません。
    言い換えると、「何のために働くか?」=「目的」とも言えます。
     

     

    定 義

     Mission

     =終わりがない

     わが社が社会で実現したいこと

     志=世のため・人のため・社会の役に立つ


    もう少し詳しく言うと、ミッションとは、特定の目標を達成するための任務や使命とも言えます。
    そして、企業などの組織において、その存在意義や核心的な目的を明確にするために定義されることがあります。

    例えば、企業のミッションは、その企業が提供する製品やサービスの目的や効果を示すことがあります。社会的な問題や課題に対し、自社や自社の商品やサービスがどのように社会に貢献するのか、という視点です。

    加えて、ミッションは、組織や個人が目標に向かって効果的に行動し、意思決定を行うための指針や判断基準となります。

    1.2ミッションの例

    実際、皆さんがよく知っている企業ではどのようなミッションを掲げているのでしょうか。作成にあたりイメージを膨らませるために業種別にミッションの事例を挙げてみます。

    共通点はあるだろうか?等と是非考えながら見てみてください。

    1. 【飲食業】

    スターバックスコーヒージャパン株式会社

    「人々の心を豊かで活力あるものにするために―― ひとりのお客さま、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティーから」


    1. 【小売業】

    株式会社メルカリ

    あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる

     

    株式会社ファーストリテイリング

    「本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します

     

    独自の企業活動を通じて人々の暮らしの充実に貢献し、社会との調和ある発展を目指します」

    株式会社オートバックスセブン

    「オートバックスは 常にお客様に最適なカーライフを提案し豊かで健全な車社会を創造することを使命とします」

     

    1. 【製造業】

    キリンホールディングス株式会社

    「キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します」

     

    トヨタ自動車株式会社

    「わたしたちは、幸せを量産する。

      だから、ひとの幸せについて深く考える。

      だから、より良いものをより安くつくる。

      だから、1秒1円にこだわる。

      だから、くふうと努力を惜しまない。

      だから、常識と過去にとらわれない。

      だから、この仕事は限りなくひろがっていく。」

     

    いかがでしょうか?

    そして、これらの共通点は何か見つかりましたでしょうか。

     

    「幸せ」、「ゆたか(豊か)」、「価値」、「よろこび」等の共通した言葉が入っていると思います。

    つまり、「世の中に何を提供するか?」ということです。

     

    そして、「モノ」ではなく「コト」ということがポイントとなります。

    まとめると、世の中にどのような「コト」を提供したいか?

    ということになります。

     

    2 ミッション作成には、社会の何を解決したいか?が重要

    ミッションを作成するポイントの1つは上述した通り「コト」を表現することです。
    「コト」の内容は、例えば、「貧困をなくす」、「子供たちが安心して暮らすことが出来る社会をつくる」、「地球環境を守る」等といった社会課題が中心となります。

    そしてそれを言語化する=ミッションの作成方法の全体像としては、
    自身に対して、「社会の何を解決したいのか?」、「それはなぜか?」、「そう思ったきっかけは何か?」、「なぜそう感じたのか?」、「その結果どうなるのか?どうしたいのか?」等と深堀りしていくことが大切です。自己探求といってもよいかもしれません。

    前回の記事では、以下のような形でミッションの作成方法をお伝えしました。

     

     

    ということで、次はその「問い」についてさらに具体的に見ていきます。

    3 ミッションを導き出す質問33

    実際にミッションを導き出すための質問を以下に列挙しました。

    静かな場所や集中できる場所で是非取り組んでみて下さい。

     

    ただし、全部の質問に答える必要はなく、自分がこれだと思えるものを見つけてもらえるためにこれだけの質問を集めたので必要に応じて選択してみてください。

    もちろん、これ以外にもご自身で思いついた問いがあればそちらも考えてみて頂ければと思います。

     

    質問は大きく3つのパートに分かれています。


     パート1:

     1~11 自己分析

     1~ 5 過去の自分に関する質問

     6~11 現在の自分関する質問

     パート2:

     1223 社会課題について、視点を変えながら考える質問

     パート3:

     2433 好きなこと×世間が必要とすること(社会課題・需要)=使命

     2427 好きなこと

     2832 社会課題・需要があること

     

    1. パート1 自己分析

    1.創業のきっかけは何でしたか? 何が起こり、なぜこのビジネスを始めることに決めたのでしょうか?

    回答例:

    会計事務所に勤務していた際に、お客様が倒産し社長の家族もバラバラになり社員とその家族の苦労を目の当たりにした。

    その時に、このような会社を二度と出したくない、日本は中小企業で支えられているということを認識し、中小企業の役に立つ仕事をしたいと思った。

     

    2.今の仕事をしている理由・きっかけは何ですか?

    回答例:

    今のサービスを通じて会社がよくなり、如いては社員と家族が幸せになることにつながっていると実感できるため。

    過去、倒産しそうな会社が私のアドバイスをきっかけに立ち直り、今は表彰を受けるまでに成長。

    その喜びや充実感は何物にも代えがたい。

     

    3.元々やりたかったことは何ですか?それはなぜですか?

    回答例:

    スポーツ関連の仕事(コーチ、トレーナー、イベント企画など)

    スポーツを通じて色々なことを学んだので、それを今度は子供たちに伝えていきたいため。

    また、スポーツを通じて地域活性化にも寄与できるため。

     

    4.これまでの困難は何でしたか? どのようにそれらを克服してきましたか?

      そもそもなぜその困難を克服しようと思ったのですか(がんばれたのですか)?

    回答例:

    社員が交通事故にあい障害を負った。

    社員を守りたいという一心で無我夢中で働いた。

    そして、この事故をきっかけに会社が社員を守るにはお金を貯めておくことが必要だと感じた。

     

    5.過去、一番他人から喜ばれたことは何ですか?なぜ喜ばれたのですか?

    回答例:

    お客様の会社で初めて決算賞与を支給できるようになった時に社長や社員の皆さんから感謝されたこと。

    リーマンショックや取引先の倒産、離職など苦しいことが立て続けに起きたが、その都度お客様に寄り添い、一緒に方向性や対策を考えて行動してきた結果、業績も持ち直して設立以来、初めて決算賞与を支給できることとなったため。

     

    6.あなたのビジネスが解決しようとしている問題は何ですか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    中小企業で働く社員の処遇改善や中小企業の倒産を防ぐこと。

    新聞などで報道される賞与実績は大企業(その中でも公表してよいという企業)で世の中の実態を表してはいない。

    生活に苦しんでいる方も多く、そのような方たちの役にたちたいと思った。

     

    7.あなたが持つスキルや経験をビジネスにどのように活かしますか?

    回答例:

    税理士の知識や監査法人での勤務経験などを通じて中小企業の経営者に対して数字の見方を教える。

    金融機関での経験を生かして、与信の見方や融資のポイントなどを伝える。

     

    8.あなたが持つスキルや経験は誰の役に立ちそうですか?

    回答例:

    中小企業の経営者とその家族。社員とその家族。

    ビジネスマン。金融機関、コンサル会社など。

    学生(中小企業の実態を伝えることができる)。

     

    9.日頃気になるニュースは何ですか?気になることに共通点はありますか?

    回答例:

    倒産の動向、経済政策、事業承継、各業界の動向、金利の動向、円の動向

    共通点:日本経済(中小企業)に関すること

     

    10.あなたが一番時間を使っていることは何ですか?なぜそれに時間を使うのですか?

    回答例:

    読書・動画(ビジネス系)

    知識のインプット

    新しい知識を学び、ビジネスに生かすため

    自身の成長のため

     

    11.あなたが一番お金を使っていることは何ですか?なぜそれにお金を使うのですか?

    回答例:

    旅行

    色々な場所に行って価値観・視野を広げるため

    家族との時間を大切にするため

    リフレッシュするため

     

    1. パート2 社会課題について、視点を変えながら考える質問

    12.今ある社会課題で5年後、10年後も解決されていない課題は何でしょうか?

    回答例:

    少子高齢化、気候変動と環境破壊、核兵器、原発(核エネルギー)と廃棄物管理、格差と貧困、核家族化

     

    13.どのような社会課題に取り組みたいと考えていますか?またはどのように貢献したいと思っていますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    格差と貧困

    収入の格差が教育格差につながっており益々拡大している。今後の日本の成長を支える人材が収入格差によって影響を受けることは好ましくない。

    政府の方針などもあるが、できることとして、中小企業がもっと利益を上げて給与・賞与をもっと払えるようになったらよい。

     

    14.子供から見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    再生可能エネルギーの普及

    教育の普及(オンラインで世界中どこでも教育を受けることが出来る)

    健康・医療

    多様性(ジェンダーレス)

     

    15.主婦(主夫)から見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    男性の育児参加・キャリアの選択の多様化

    ワークライフバランス、

    家事の効率化、子育て支援、共働き支援

     

    16.シングルマザー(ファーザー)から見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    子育て支援

    教育の機会の均等化

    ジェンダーレス

    地域コミュニティなどシングルパレントの交流や支援グループの増加

     

    17.共働きの夫婦から見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    ワークライフバランス

    男性の育児参加、家事の効率化、

    保育施設の充実

    キャリア支援の充実

     

    18.高齢者から見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    高齢者の生活支援、医療・介護

    高齢者向けのシニア向けの活動・交流の場の拡充、

    シルバーエコノミーの発展

     

    19.経営者から見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    サスティナビリティへの取組、

    ダイバーシティ&インクルージョン

    人材育成と働き方改革

    イノベーションと技術の活用

     

    20.後継者から見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    デジタル化による事業や技術の継承

    後継者不足・教育

    グローバルな事業展開

    人材育成と多様化の推進

     

    21.大企業のサラリーマンから見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    ワークライフバランスの改善

    働きがいの創出

    働き方の改善(場所や時間を問わない働き方)

    グリーンイニシアティブの推進

    DXによる業務効率化

    多様性とインクルージョンの促進

     

    22.中小企業のサラリーマンから見たときに、現在の社会課題で解決できそうなことは何でしょうか?そしてどのように貢献できますか?なぜそのように思ったのでしょうか?

    回答例:

    地域貢献(地域との連携)

    スキルアップ・教育支援

    ワークライフバランス

    テクノロジーの活用・効率化

     

    23.制限がないとしたら、社会がどのようになったら最高ですか?

    回答例:

    日本を元気にする。中小企業で働く社員、家族が元気でワクワクしている。

     

    1. パート4 好きなこと×世間が必要とすること(需要)=使命

    24.時間を忘れてやってしまうことは何ですか?

    回答例:

    スポーツ、映画鑑賞

    動画鑑賞(ビジネス関連)

    読書(ビジネス関連-経営戦略・マーケティング関連)

    勉強会や研修資料の作成

    誰かに何を教えること

     

    25.もし経済的に安定していたら、自分の時間を何に使いますか?

    回答例:

    地域貢献(スポーツ教室等子供の教育、中小企業支援)

    旅行

      

    26.お金がもらえなくてもやり続けられることは何ですか?

    回答例:

    大人・子供問わず教えること

     

    27.何時間でも話し続けられることは何ですか?

    回答例:

    経営計画

    経営戦略論(事例やビジネスモデル、マーケティングなど)

    財務・会計

    組織論

     

    28.身近な人々に感謝された経験は何ですか?

    回答例:

    お客様との打合せ(月次打合せ)、社員からの相談・面談

     

    29.持っているスキルで需要が高いものを3つ挙げるとすると?

    回答例:

    経営計画コンサルティング、財務コンサルティング、コーチング

     

    30.他人に教えられること、他人を助けられることはないですか?

    回答例:

    経営計画、財務・会計(収益の上げ方、資金繰り)、コーチング

    HR全般

     

    31.社会の問題を少しでも解決できそうなスキルは持っていませんか?

    回答例:

    経営計画、財務・会計、税務、コーチング、HR全般

        

    32.どうすれば、自分の友人や家族、身近なコミュニティに貢献できますか?

    回答例:

    地域のクラブチームへの参加、指導

    部活動での応援・支援(食事・健康管理など)

     

    33.好きなこと(2427)、需要があること(2832)で重なっている部分はありますか?

    回答例:

    経営者向けの教育(数字の見方、経営計画書など)

    コーチング、コンサルティング

     

      

    4 4観点で考えてみる

    3章の質問である程度まとまればそれでも大丈夫ですが、それだけではまだまとまらない、という方はこちらも試してみてください。

     

    3で出てきた目標や価値観等を図のような4つの象限に当てはめてみると整理できます。

    ・自分有形:主に自分・自社のことで有形の目的・目標

    ・自分無形:主に自分。自社のことで無形の目的・目標

    ・他者有形:主に自分・自社以外のことで有形の目的・目標

    ・他者無形:主に自分・自社以外のことで無形の目的・目標

     

    ※有形:お金・物・人材・情報・時間・成績・順位・地位・役割等

    ※無形:誇り・気持ち・感情・意欲・態度・姿勢・資質等

    ※他者:得意先、仕入先、外注先、従業員、株主、地域住民、

    祖先・親、師、親戚・兄弟、職場の仲間、子、孫、友人、配偶者、地域社会等

     

    例えば、以下のようなイメージです。

     

    ここで整理した、左下の象限「他者無形」の目標が「目的」であり「ミッション」に近くなります。

    これらをまとめ、一言で表すことができればミッションになり得ます。

     

       

    5 ミッションにまつわるQ&A

    5.1古田土会計のミッションはどのように生まれた?

    古田土会計のミッションは「日本中の中小企業を元気にし、その社員と家族を幸せにする」です。

    このミッションはどのように生まれたのでしょうか?

    古田土会計のミッションの変遷は以下の通りです。

     

     日本の中小企業を元気にする

         ↓

     日本中の中小企業を元気にする

         ↓

     日本中の中小企業を元気にし、その社員と家族を幸せにする

     

    このミッションは創業者で現会長の古田土満が考えたのもですが、初めて経営計画書を作成した第9期には存在していませんでした。

    この文言が登場したのは第〇期からです。

    それではその時に初めてこの想いを持ったのかというと、そういうことではありません。

    元々監査法人に勤めていた時には、大企業の監査がメインであり世の中で困っている人たちの役に立っていない、という想いから古田土会計を創業しました。

    そして創業後、実際にお客様と向き合う中で数字に弱い経営者が多くより問題意識を持つようになると同時に、経営計画書の勉強をしている中で、「月次決算書と経営計画書を使って中小企業を元気にする」という使命感(ミッション)が生まれました。

     5.2ミッションは時代に応じて変わる?

    ミッションは時代に応じて変えるべきかどうかは、状況によります。

    一般的に、会社のミッションは、既述のとおり価値観に基づいて設定されます。しかし、社会や技術の進化に伴い、新たな課題や機会が生まれ、新たな価値観が芽生えることもあると思います。

     

    ミッションを時代に応じて変える必要がある場合はどんな時でしょうか。

    例えば、新たな技術の登場や社会の変化によって、以前のミッションが不適切になったり、新たな方向性を求める必要が出てきたりすることがあります。このような場合、ミッションの見直しや再定義が必要となります。

     

    一方で、ミッションは目的または長期的な目標を示すものであり、基本的な価値観や信念に基づいていることが多いです。そのため、ミッションを頻繁に変更しすぎると、組織の方向性が曖昧になったり、信頼性が失われたりする可能性があります。

     

    結論として、ミッションを時代に応じて変えるべきかどうかは、具体的な状況や目標によります。ミッションの変更が組織の方向性をより良く反映し、成果を上げるために必要な場合は、変更することが適切な場合もあります。

    5.3ミッションの達成度は図ることができる?

    ミッションの達成度は以下のように表すことができます。

     

    感動の深さ×感度を与える人の数=使命感(ミッション)の達成度

    「新しい経営の教科書」 岩田松雄著 コスミック出版より引用

     

     古田土会計の使命感は「日本中の中小企業を元気にする」です。より多くのお客様(中小企業)により深い感動を感じていただければ古田土会計の使命感(ミッション)がより実現します。お客様の数が増えても、採用や教育が間に合わず、サービスの質が落ち、お客様の期待を裏切ってしまったらむしろ使命感に反する方向になってしまいます。

     5.4ミッションと利益は相反する?

    企業の目的はミッションの実現ですが、一方で継続することも大事であり、継続するためには利益が必要です。

    利益は企業の目的ではありませんが、手段として必要となります。

    売上高は、どれだけ自社の商品・サービスが世の中に受け入れられているかという指標となりますが、利益はその効率という風に考えることができます。 

    6 まとめ

    以上、今回は「ミッション」に絞って、更にその作成方法について解説してきました。

    自身の中からあふれ出てくる熱い想い=ミッションということも言えるかもしれません。しかし、創業者・起業家はそのような想いをもって起業される方が多いですが、後継者は最初からそこまでの想いを持つことは難しい場合もあります。

    その場合は、創業者から会社の歴史や上記のような質問の内容を教えてもらい、感情移入できるとよいかもしれません。

    何れにしましても、じっくり自信と向き合い、内省をしてみてください。

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