事業計画の立案は分析が重要?事業計画の立て方と策定時に活用すべきSWOT分析を解説

    記事公開日: 2023.10.25

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    1. 事業計画書とは、会社が今後どのように事業を運営していくのかを可視化するための書類です。事業計画書の作成にフレームワークを活用すれば、経営者の思考の整理が視覚化できたり、短時間で計画書が作成できたりします。

     

    そこで今回は、事業計画書の作成に活用するべきSWOT分析の概要や事業立ち上げ時のプロセス、SWOT分析以外に活用できるフレームワークについて解説します。

     

    本記事を読めば、事業計画書の作成に活用するべきフレームワークが把握できるため、自社の状況を明確に分析したうえで効率的に計画書が作成できるでしょう。

    フレームワークの王道ともいえる「SWOT」分析とは

    事業計画を作成する際はSWOT分析を活用しましょう。SWOT分析を活用すれば、自社の内部環境と外部環境の強みと弱みを把握できるため、市場における自社の立ち位置が適切に理解できます。SWOT分析は、以下の4つの要素で構成されています。

     

    SWOT分析の要素

    説明

    Strength(強み)

    自社商品やサービスによい影響を与える内部環境の要素

    例)他社にはない技術やほかの企業との連携度

    Weakness(弱み)

    自社商品やサービスに悪い影響を与える内部環境の要素

    例)品質や知名度の低さ

    Opportunity(機会)

    自社商品やサービスによい影響を与える外部環境の要素

    例)業界の市場拡大や新規参入の少なさ

    Threat(脅威)

    自社商品やサービスに悪い影響を与える外部環境の要素

    例)商品の需要低下や世界的な経済状況の悪化

     

    ここで解説した分析手法を活用したうえで、フレームワークを作成しましょう。

    Strength (強み)

    Strength(強み)では、競合他社に負けない自社が所有している強みを分析しましょう。具体的には、競合他社と差別化ができているポイントや自社商品が売れている理由などが含まれます。強みの具体例は以下のとおりです。

     

    • 販売経路の広さ
    • 口コミで人気
    • 店舗が主要駅から近くて通いやすい

     

    また、現在では強みに含まれていない要素でも将来的に強みに発展する可能性があります。そのため、自社の強みを検討する場合はさまざまな視点で分析する必要があります。

    Weakness (弱み)

    Weakness(弱み)には、自社が抱えている改善するべき弱みを記載しましょう。ただ、弱みを記載する際は、弱みを補うための新たな取り組みを考える必要があります。自社が抱えている弱みを放置したままだと経営改善につながらないからです。

     

    具体的に弱みは、自社が苦手としていることや競合他社にあって自社にないポイントを客観的に分析するとよいでしょう。弱みを分析する際の具体例は以下のとおりです。

     

    • 商品やサービスの料金が高い(商品の仕入先を変更することで値下げをする)
    • 知名度が低い(インフルエンサーに商品紹介をしてもらって知名度を上昇させる)

     

    弱みを分析する際に脅威の内容が混同しないように気をつけましょう。弱みは自社の努力で改善できる内容ですが、脅威は外部環境であるため自社の努力では改善できません。

    Opportunity (機会)

    Opportunity(機会)は、効果的に活用することでより業績を向上させる可能性がある外部環境の変化をいいます。具体的には、以下のような要素が機会に含まれます。

     

    • 世の中でオンライン販売が急増している
    • 国が飲食業界で事業を立ち上げる際の助成金制度を設けている

     

    機会の要素としては、社会環境や人口動態、消費者の嗜好などに注目して外部環境の変化を洗い出すとよいでしょう。自社の業績をさらに高めるためにも、要素の大小問わず自社によい影響を与える外部環境の要素を可視化してください。

    Threat (脅威)

    Threat(脅威)は、放置をすると自社に悪影響を与える外部要素です。具体的に脅威には、以下のような要素が含まれています。

     

    • 緊急事態宣言における外出自粛
    • 少子高齢化による人材不足

     

    脅威は外部環境が自社に与える悪影響の要素であるため、自社が業務改善しようとしても改善効果が得られにくいです。そのため、脅威を加味したうえで実施するべきだと経営判断ができる魅力的な事業へ仕上げるとよいでしょう。

    なぜ事業計画にフレームワークが必要なのか

    事業計画を作成するための各工程をスムーズに実施するためにもフレームワークを活用するべきです。例えば、SWOT分析を認知していない状態で自社分析をしようとしても何から実施すればよいのかと迷いが生じる恐れがあります。

     

    事業計画を作成する際に迷いが生じていると、自社が実施しようと考えている事業と似た事業内容を競合他社が先に実施してしまうかもしれません。

     

    自社の事業内容の類似事業を競合他社が実施すれば、ほかの会社の商品やサービスを顧客が利用することになるため、思うような利益が得られない可能性があります。そのため、事業計画を作成する際はフレームワークを活用して効率的に計画書を作成する必要があるのです。

     

    また、事業計画書を作成する際に解決するべき課題が浮き彫りになったり、未検討だった事業モデルが見つかったりして、事業を見直す作業を繰り返さなければいけない場合があります。

     

    事業のアイデア出しや事業内容の修正などさまざまなフレームワークが用意されているので、それらを活用することは事業計画書を見直したい場合にも最適です。事業計画書の作成にフレームワークを活用すると効率的に事業内容を構築できたり、計画書の見直しがしやすくなったりします。

    事業立ち上げ時の3つのプロセスとは

    新規事業を立ち上げる際は、下記の手順で実施するとよいでしょう。

     

    1. 事業内容などビジョンの明確化をする
    2. 経済活動をおこなう領域を明確化する
    3. ビジネスプランを作成する

     

    上記のプロセスを参考にしたうえで新規事業の立ち上げをおこなってください。

    ①事業内容などビジョンの明確化をする

    事業を立ち上げる際は、事業目的や事業内容などビジョンの明確化をしましょう。ビジョンの明確化をすれば、会社が目指している方向性や事業を実施する目的などが把握できるため、第三者が共感しやすい計画書を作成できるからです。

     

    ビジョンを明確化する際は、以下の3つの順番で実施するとよいでしょう。

     

    1. 事業内容や外部環境を把握する
    2. 将来のさまざまな可能性を予測する
    3. 自社が将来あるべき姿を推測する

     

    自社の事業内容を明確に把握するためには、以下の2つを自問自答してください。

     

    • 自社商品やサービスは顧客へどのような価値を提供しているのか?
    • 商品やサービスを提供する顧客の人物像は?

     

    市場や業界の動向を確認することで自社の外部環境を明確にできるので、自社が目指す方向性を理解しやすくなります。次に国内の経済状況を確認して自社の環境分析をしたうえで、自社は将来どのように発展していくのかを推測しましょう。

     

    最後に自社が社会で果たすべき役割を具体的に考えれば、自社のビジョンを明確化できます。上記の3つのステップを参考にして事業を通して何を実現したいのかを考えたうえで、ビジョンの明確化をしましょう。

    ②経済活動をおこなう領域を明確化する

    次に経済活動を実施する領域を明確化するとよいでしょう。例えば、カレー店を新事業として実施したいのであれば経済活動をおこなう領域は飲食業になります。経済活動をおこなう領域を明確化することで、第三者が理解しやすい事業計画書を作成しましょう。

    ③ビジネスプランを作成する

    最後に事業計画書を作成する際は、ビジネスプランの作成もしましょう。ビジネスプランは、以下の3つの手順に沿って作成してください。

     

    1. ターゲットとなる客層を設定する
    2. 顧客へ提供したい価値を設定する
    3. どのように顧客へ商品やサービスを提供するのかを決定する

     

    ビジネスプランを作成する際は、ターゲットとなる客層を明確にするとよいでしょう。個人を顧客にして事業を実施するのであれば最低限以下の情報を明確にする必要があります。

     

    • 年齢
    • 性別
    • 住んでいる場所
    • 家族構成
    • 職業
    • 通勤先

     

    また、顧客へどのような価値を提供するのかを定めておくことも大切です。飲食業であれば「どのような業態で商売をしてどこに店舗を置くのか」「どのようなメニューを看板商品にするのか」を決めましょう。

     

    最後に顧客へ商品やサービスを提供する手法を考える必要があります。具体的に商品やサービスを提供する手法としては、以下のような内容が含まれます。

     

    • ポスティング
    • 自社ブログ開設
    • SNSでの発信

     

    ビジネスプランを作成する際は「誰に」「何を」「どのように」提供するかを明確にしなければいけません。ここで解説した内容を参考にしたうえで、ビジネスプランを作成しましょう。

    SWOT分析と併せて覚えておきたいフレームワークを紹介

    事業計画に活用できるフレームワークにはさまざまな種類が存在しています。SWOT分析と併せて覚えておきたいフレームワークとして以下の4つの項目に分類しています。

     

    1. アイデア出しのためのフレームワーク
    2. 市場調査および市場分析のためのフレームワーク
    3. 事業内容を構築するためのフレームワーク
    4. 事業内容の修正および改善のためのフレームワーク

     

    ここで紹介したフレームワークを活用したうえで、事業計画の立案を実施しましょう。

    ①アイデア出しのためのフレームワーク

    事業計画のアイデアを出したい場合に適しているフレームワークとして、以下の5つをご紹介します。

     

    • マンダラート
    • スキャンパー法
    • 5W1H
    • 6W3H
    • ペルソナ分析

     

    効率的に利益を得られる事業を展開できるかどうかは、アイデア出しにかかっているといっても過言ではありません。ここで解説したフレームワークを活用し、自社の業種に適したアイデア出しを効率的に実施しましょう。

     

    <マンダラート>

    マンダラートとは、9×9の合計81マスに自身の目標やアイデアを記載することで新たなアイデアを生み出すために活用できるフレームワークです。マンダラートを実施する際は、以下の手順に沿って作成するとよいでしょう。

     

    1. 9×9マスを作成して真ん中に事業を通して目指すべき目標を記載する
    2. 目標の周りに目標達成のために連想される8つのキーワードを記載する
    3. 2で連想したキーワードを深掘りすると出てくる具体的な施策を記載する
    4. 類似キーワード同士でグループを作成して優先順位を設定する

     

    目標達成のための道筋を可視化したうえで事業のアイデア出しをしたい方は、マンダラートを活用してください。

     

    <スキャンパー法>

    スキャンパー法とは、7つの質問リストを活用してアイデア出しを実施するフレームワークです。スキャンパー法を活用する7つの質問リストは以下のとおりです。

     

    スキャンパー法の質問リスト

    詳細な項目

    代用する

    • 商品を製造できる人材は複数人いるのか?
    • 代用できる材料は何か?

    組み合わせる

    • 商品やサービス同士を組み合わせたらどうなるのか?

    適応させる

    • 過去に自社が実施したアイデアで活用できそうなものはあるか?
    • 商品やサービスに類似しているものは存在しているのか?

    修正する

    • 商品やサービスの大きさを変更するとどうなるのか?
    • 形を変更するとどうなるのか?

    その他の使い道

    • 現在、自社が提供している商品やサービスをほかの市場で活用できるのか?

    削除する

    • 自社が提供している商品やサービスで不要なものはあるのか?
    • 取り除ける機能はあるのか?

    再編成させる・逆転させる

    • 手順を変更するとどうなるのか?

     

    自社が顧客へ提供している商品やサービスに対して上記の質問に回答すれば、アイデアの広がりが実現できます。

     

    <5W1H>

    5W1Hとは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の6つの頭文字をとった思考整理をするためのフレームワークです。例として5W1Hを書き出したら、以下のように思考整理が実施できます。

     

    • When:平日
    • Where:ショッピングモール内で
    • Who:自社の社員が
    • What:辛さが売りのカレー屋を
    • Why:普通のカレーでは満足できない辛い物好きな顧客に楽しんでもらうため
    • How:店舗展開をする

     

    上記のフレームワークを活用すれば、自社がどのような事業を展開しようとしているのかの思考整理ができます。簡潔に事業内容の思考整理を実施したいのであれば、5W1Hを活用しましょう。

     

    <6W3H>

    6W3Hとは5W1Hに「Whom(誰に)」「How much(いくらで)」「How many(どれだけ)」を加えたフレームワークです。6W3Hを活用すれば、より具体的に事業計画が記載できるため、簡潔にアイデアが出しやすくなります。

     

    例として6W3Hを書き出した場合は、以下のような思考整理が実現できるでしょう。

     

    • When:毎日
    • Where:地方都市の駅から徒歩10分の位置で
    • Who:自社の社員が
    • What:デカ盛りメニューの身を提供する飲食店を
    • Why:さまざまな料理のデカ盛りメニューを楽しみたい顧客のため
    • How:店舗展開し
    • Whom:20代~40代の食欲旺盛な男性をターゲットに
    • How much:価格帯は2,000円~3,000円
    • Hoe many:1日100食限定

     

    上記の例を参考にしたうえで6W3Hを活用し、自社が実施する事業内容をさらに具体的にしてください。

     

    <ペルソナ分析>

    ペルソナ分析とは、顧客目線での商品やサービスを開発するためにより具体的な顧客像を設定することです。顧客のペルソナを設定する際は、以下のような詳細な情報を書き出しましょう。

     

    • 年齢
    • 性別
    • 居住地
    • 職業
    • 年収
    • 家族構成
    • ライフスタイル

     

    また、ペルソナ分析を実施する際は、以下の手順に沿って作成してください。

     

    1. ターゲットユーザーの情報を抽出する
    2. 収集データを分類する
    3. ペルソナを物語と共に作成する

     

    ターゲットユーザーの情報抽出をする際は、顧客へアンケート調査やインタビューなどを実施して定量的なデータを算出してペルソナ設定をしましょう。また、情報抽出で得たデータを整理して分類を実施すれば、具体的なペルソナ像が浮かびやすくなります。

     

    具体的なペルソナ像が浮かんだら、顧客がどのように商品やサービスを発見して購買行動に至るのかを予測して詳細設定をしましょう。ペルソナ分析は、どのような顧客へ自社商品やサービスを提供するのかを明確化したい方に適しています。

    ②市場調査および市場分析のためのフレームワーク

    市場調査および市場分析のためのフレームワークとして、以下の6つをご紹介します。

     

    • ポジショニングマップ
    • 3C分析
    • VRIO分析
    • アドバンテージマトリクス
    • STP
    • SWOT・クロスSWOT

     

    ここで紹介したフレームワークを活用して市場調査と市場分析を実施して自社が実施する事業の付加価値を検討してください。

     

    <ポジショニングマップ>

    ポジショニングマップは、縦軸と横軸の2つの軸で4つの象限を作ることで競合他社の商品やサービスを記載することで、自社がどのような領域で勝負するのかを明確化できます。ポジショニングマップは、以下の手順に沿って作成してください。

     

    1. 自社の商品と競合他社の商品を列挙する
    2. 自社が競争優位性を獲得できる2つの軸を設定する
    3. 2で設定した軸を基に4つの象限を作成する

     

    例えば、縦軸に価格設定の安さを設定して横軸に商品の品質を設定するとしましょう。すると、軸が上の方向に進んでいくにつれて価格が高くなって縦軸が右に行くにつれて機能性重視の商品を書き出すことが可能です。

     

    自社の市場における立ち位置を明確にしたい場合は、ポジショニングマップを活用しましょう。

     

    <3C分析>

    3C分析とは、市場・顧客(Customer)と自社(Company)、競合他社(Competitor)の3つの頭文字に由来したフレームワークです。具体的に3C分析は、以下のように分析するとよいでしょう。

     

    3C分析

    分析内容

    市場・顧客

    • 市場の規模や成長性
    • 顧客の購買行動や消費行動
    • 顧客の需要

    自社

    • 企業理念やビジョン
    • 既存商品やサービスの売上やシェア率
    • 既存商品やサービスの強みと弱み
    • 資金力

    競合他社

    • 各社の特徴や業界ポジション
    • 競合他社のシェア率や売上推移
    • 競合他社の将来的な脅威
    • 競合他社の中でも特に注意するべき企業

     

    上記の分析内容を活用することで、自社が市場の中でどのような立ち位置なのかを明確に理解してください。

     

    <VRIO分析>

    VRIO分析は「Value(経済的価値)」「Rarity(希少性)」「Inimitability(模倣可能性)」「Organization(組織)」の頭文字を並べたフレームワークです。

     

    VRIO分析を活用すれば、自社の経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」が競合他社と比較して優位性があるのかが把握できます。具体的にVRIO分析を活用する際は、以下のように分析しましょう。

     

    VRIO分析

    説明

    経済的価値

    自社が提供している商品やサービスに顧客が継続的に料金を支払ってくれるほどの価値があるのかを評価する

    希少性

    自社が所有している技術に希少性があるのかを評価する

    模倣可能性

    自社の経営資源を競合他社が模倣しやすいのかを評価する

    組織

    自社の経営資源を活用するだけの組織力があるのかを評価する

     

    上記の4つの視点で分析し、自社が保有している経営資源が競合他社と比較して優位性があるのかを調査する必要があります。

     

    <アドバンテージマトリクス>

    アドバンテージマトリクスとは、業界の競合環境を分析して自社が実施する事業の可能性を評価するフレームワークです。アドバンテージマトリクスでは縦軸を競合要因の数、横軸を競合優位性を構築できる可能性を設定したうえで以下の4つに分類します。

     

    アドバンテージマトリクス

    説明

    分散型

    競合要因が多くて優位性確保がしにくい事業

    特化型

    競合要因が多く優位性確保がしやすい事業

    手詰まり型

    競争要因が少なく優位性確保がしにくい事業

    規模型

    競争要因が少なくて優位性確保がしやすい事業

     

    自社が実施する事業はどのタイプに該当するのかを把握したうえで、どのような経営戦略を実現するべきなのかを検討しましょう。

     

    <STP>

    STPは「市場を細分化(Segmation)」「ターゲットとなる市場を選択する(Targeting)」「自社の立ち位置を決定する(Positioning)」の頭文字をとったフレームワークです。STP分析を実施する際は、以下の表を参考にしましょう。

     

    STP分析

    説明

    市場を細分化

    以下の4つの軸に細分化する


    • 人口軸(業種・地域・事業規模)
    • オペレーション軸(使用頻度や顧客の能力)
    • 購買アプローチ軸(購買方法や購買意欲)
    • 状況要因軸(緊急性や受注量)

    ターゲットとなる市場を選択する

    以下の3つの手法のいずれかを活用する


    • 集中的(ターゲットに沿った市場に絞り込んでマーケティングをする)
    • 差別型(細分化された複数の市場に対してそれぞれのニーズに沿った商品を提供する)
    • 無差別型(さまざまな市場に対して同じ商品を提供する)

    自社の立ち位置を決定する

    ターゲティングによって選択した市場に関する調査をしたうえで自社の立ち位置を決定する

     

    市場における自社の立ち位置を明確化したい方は、STP分析を活用しましょう。

     

    <SWOT・クロスSWOT>

    クロスSWOT分析とは、内部と外部の強みと弱みを掛け合わせることでより具体的な経営戦略が実現できるフレームワークです。

     

    例えば、強みとして「品質の高さ」、機会として「需要の高さ」を掛け合わせた場合は、品質の高さを売りにして積極的な商品PRを経営戦略として実施するとよいでしょう。

     

    SWOT分析で自社の強みと弱みを可視化できたものの、具体的に何をすればよいのかが分からない場合はクロスSWOTを活用してください。

    ③事業内容を構築するためのフレームワーク

    事業内容を構築するためのフレームワークとして、以下の6つをご紹介します。

     

    • 4C分析
    • 4P分析
    • 5フォース
    • ビジネスモデルキャンバス
    • アイサス
    • アンゾフの成長マトリクス

     

    ここで紹介したフレームワークを活用して自社が実施する事業内容を具体化しましょう。

     

    <4C分析>

    4C分析とは「Customer Value(顧客価値)」「Cost(費用)」「Convenience(顧客利便性)」「Communication(コミュニケーション)」の頭文字を取ったフレームワークです。4C分析は、以下のように実施するとよいでしょう。

     

    4C分析

    説明

    顧客価値

    自社が提供している商品やサービスに対して顧客がどのように感じるのかを推測する

    費用

    顧客は自社が製造した商品やサービスに対してどれくらいの価格であれば許容できるのかを予測する

    顧客利便性

    商品やサービスが顧客の求める提供方法になっているのかを推測する

    コミュニケーション

    どのように顧客と接点を持つのかを推測する

     

    4C分析を活用して自社の事業内容をさらに具体的にしましょう。

     

    <4P分析>

    4P分析とは「Product(自社の商品やサービス)」「Price(価格)」「Place(販売場所・提供方法)」「Promotion(販売促進活動)」の頭文字を取ったフレームワークです。4P分析を実施する際は、以下の4つの視点を持って事業内容を構築しましょう。

     

    • 自社の商品やサービス:どのような価値を市場に提供するのか?
    • 価格:いくらで顧客へ提供するのか?
    • 販売場所・提供方法:どのように顧客へ商品やサービスを提供するのか?
    • 販売促進活動:どのように販売促進活動をするのか?

     

    マーケティング施策の企画を立案する際は、4P分析を活用してください。

     

    <5フォース>

    5フォースとは、競合他社や市場の状況と収益構造を可視化したうえで、自社の利益の上げやすさを分析するためのフレームワークです。5フォースでは、以下の5つの要素を分析しましょう。

     

    5フォース

    説明

    業界内での競争

    競合他社の数や知名度、資金力を分析して自社は勝っているのかを把握すべき

    業界への新規参入者

    新規参入者の規模や技術レベル、ブランド力が自社にどれほど影響を及ぼすのか

    代替品の存在

    自社商品やサービスに変わる業界の外からやってくる注意するべき代替品を分析する

    顧客の交渉力

    市場規模や競合他社の状況と共に自社商品の値下げ幅も含めた価格設定を検討する

    仕入先の交渉力

    仕入先の数や仕入先を乗り換える際のコストなどを分析する

     

    上記の5フォースを活用して、自社の事業がどれほど利益を得られるものなのかを推測しましょう。

     

    <ビジネスモデルキャンバス>

    ビジネスモデルキャンバスとは、9つの要素で構成されているビジネスモデルを可視化するためのフレームワークです。具体的にビジネスモデルキャンバスを活用する際は、以下の9つの要素で検討しましょう。

     

    ビジネスモデルキャンバス

    説明

    顧客セグメント

    誰に価値を提供するのか?

    価値提案

    どんな価値を顧客へ提供するのか?

    チャネル

    どのような経路で顧客へ商品やサービスを提供するのか?

    顧客との関係

    どのように顧客と関係を築くのか?

    収益の流れ

    どのような仕組みで収益を得られるのか?

    必要なリソース

    事業を進めるうえでどれくらいのリソースが必要となるのか?

    主な活動

    事業を成長させるためにはどのようなタスクが必要なのか?

    主なパートナー

    どのようなパートナーと協力して事業を進めていけるのか?

    コスト構造

    どのようなコストが発生するのか?

     

    ビジネスモデルキャンバスを活用して自社がどのようなビジネスモデルを実施しているのかを完結に第三者へ伝えられるようにしてください。

     

    <アイサス>

    アイサスとは「認知・注意」「興味・関心」「検索」「行動」「共有」という消費者が商品を購買するまでの行動を理解するためのフレームワークです。現在の顧客の購買行動に至るまでのプロセスは以下のとおりです。

     

    1. 情報を見て商品を認知する
    2. 商品を認知した消費者が興味・関心を持つ
    3. 商品やブランド名を検索する
    4. 商品やサービスの購買行動をする
    5. 商品やサービスを購買した後に第三者へ共有する

     

    商品やサービスを継続的に提供し続けるためには、顧客が共有のステップまで取引を深める必要があります。顧客が共有まで足を進めるためにも、自社の事業なら顧客はどのような購買行動をとるのかを明らかにしなければいけないのです。

     

    自社の商品やサービスで継続的に利益を得続けたいと考えている方は、アイサスを活用しましょう。

     

    <アンゾフの成長マトリクス>

    アンゾフの成長マトリクスとは、事業の成長や拡大を実現するために用いるフレームワークです。アンゾフの成長マトリクスを実施する際は「製品」や「市場」の2つに分類して、分類した軸を「既存」と「新規」に分類することで分析できます。

     

    アンゾフの成長マトリクスを実施する際は、具体的に以下の4つの成長戦略を実施しましょう。

     

    アンゾフの成長マトリクス

    説明

    市場浸透戦略(既存製品×既存市場)

    価格の引き下げや流通ネットワークの改善などで今まで以上に商品やサービスの販売数を増やそうとする戦略

    新製品開発戦略(新規製品×既存市場)

    既存の類似商品の開発や既存顧客からの売上上昇を目的とした戦略

    新市場開拓戦略(既存製品×新規市場)

    既存商品の海外進出や新たな顧客の獲得などを目的として同じ商品やサービスを新しい市場で提供する戦略

    多角化戦略(新規製品×新規市場)

    既存の事業とは異なる方法で収益を得ようとする戦略

     

    どのような経営戦略を実施しようと悩んでいる方は、アンゾフの成長マトリクスを活用してください。

    ④事業内容の修正および改善のためのフレームワーク

    事業内容の修正および改善のためのフレームワークは、以下の6つです。

     

    • プロダクトライフサイクル
    • ECRS
    • バリューチェーン分析
    • ピラミッドストラクチャー
    • PDCA
    • AARRR

     

    ここで紹介したフレームワークを活用して自社の事業内容の修正と改善を効率的に実施してください。

     

    <プロダクトライフサイクル>

    プロダクトライフサイクルとは、企業が製造した商品やサービスが誕生してから消失するまでのプロセスです。プロダクトライフサイクルを把握することで、それぞれの段階に適切な経営戦略が実施できます。

     

    プロダクトライフサイクルは、以下の5つの要素から成り立っています。

     

    プロダクトライフサイクル

    説明

    導入期

    市場に商品が投入されたばかりの時期なので、商品を認知してもらうためのPR活動が必要

    成長期

    顧客や市場が商品を認知して急激に普及し始めるので製品をブランド化させるプロモーション活動が大切

    成熟期

    競合他社や類似商品が溢れてしまい、市場が成熟する時期なのでプロモーション活動を実施するべき

    飽和期

    需要が停滞して売上が伸びない場合は市場からの撤退を検討する

    衰退期

    商品のニーズが減少して売上が段階的に減っていく時期に入ったら市場から撤退する

     

    プロダクトライフサイクルを活用してそれぞれの段階に沿って事業が実施できるようにしましょう。

     

    <ECRS>

    ECRSとは「Eliminate(排除)」「Combine(統合)」「Rearrange(組み合わせ)」「Simplify(簡素化)」の頭文字を取ったフレームワークです。ECRSは、具体的に以下の4つの要素で構成されています。

     

    ECRS

    説明

    排除

    不要なプロセスを取り除くこと

    統合

    プロセスを段階ごとに整理して適切な形にまとめること

    組み合わせ

    順序や担当者の入れ替えを実施すること

    簡素化

    業務内容や作業内容を理解しやすいようにすること

     

    業務プロセスを簡素化したい方は、ECRSを活用しましょう。

     

    <バリューチェーン分析>

    バリューチェーン分析とは、事業を「主活動」と「支援活動」に分類してどの工程で付加価値を出しているのかを明らかにするためのフレームワークです。

     

    バリューチェーン分析を実施してそれぞれの経営活動とコストを分析することで「活動を効率化するべきか」「活動を強化するべきか」を判断しやすくなります。どの業務を効率化するべきなのかを可視化したい場合は、バリューチェーン分析を活用しましょう。

     

    <ピラミッドストラクチャー>

    ピラミッドストラクチャーとは、論理展開を整理したい場合に活用するべきフレームワークです。ピラミッドストラクチャーを活用する際は、最も相手へ伝えたい結論を頂点へ設置して根拠をその下の階層に設置することで論理展開をしやすくなります。

     

    事業計画は第三者へ見せる機会が多いため、他人が理解できる内容に仕上げなければいけません。そのため、第三者が理解できる文章を作成するためにはピラミッドストラクチャーを活用するとよいでしょう。

     

    文章の論理構造を整理したい場合は、ピラミッドストラクチャーを活用してください。

     

    <PDCA>

    PDCAとは「Plan(行動)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取ったフレームワークです。PDCAのサイクルを継続的に実施することで、業務改善がしやすくなります。PDCAを実行する際は、以下のように行動できます。

     

    PDCA

    説明

    行動

    実行計画を練る

    実行

    設計した計画を少しずつ実行していく

    評価

    計画や解決策が有効だったのかを振り返る

    改善

    業務の改善を実施する

     

    上記の表を参考にして継続的にPDCAサイクルを回していけるように努めましょう。

     

    <AARRR>

    AARRRとは、商品やサービスを5段階に分類するフレームワークです。具体的にAARRRは、以下の5つの要素で構成されています。

     

    AARRR

    説明

    獲得(Acquisition)

    ユーザーの獲得

    活性化(Activation)

    ユーザーの活性化

    継続(Retention)

    ユーザーとの継続取引

    紹介(Referal)

    ユーザーの紹介

    収益(Revenue)

    ユーザーの収益化

     

    顧客の購買行動を自社の収益化につなげるためにも、AARRRを活用して幅広い取り組みを実施することが大切です。ユーザーの購買行動を収益化につなげたい方は、AARRRを活用してください。

    事業計画はSWOT分析をはじめとする様々な手法を効果的に活用しよう

    今回は、事業計画書の作成に活用するべきSWOT分析の概要や事業立ち上げ時のプロセス、SWOT分析以外に活用できるフレームワークについて解説しました。

     

    事業を立ち上げる際は、自社が抱えているビジョンを明確化したうえでビジネスプランを作成する必要があります。

     

    また、目的にそったフレームワークが多数用意されています。自社の業績をさらに高めるために本記事で紹介したフレームワークを活用したうえで事業計画書を作成してください。

     

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