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    経営戦略策定の便利ツール!フレームワークの種類と活用例

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    記事公開日: 2022.04.21

    経営戦略が重要だということに異論のある経営者はいないと思いますが、

    「経営戦略という言葉は知っているけど、どうすればいいのかは分からない」

    「何から考えればいいの?」

    「結局経営にどう役立つの?」

    このような疑問や課題をお持ちの方も多いのではないでしょか?

     

    そこで今回は、経営戦略を策定するするうえで欠かせない「フレームワーク」について解説していきます。

    この記事を読めば、経営戦略のためのフレームワークにはどのような種類があるのか、実際にどのように活用すればいいのかが分かるので、ぜひ最後までご覧ください。

    1.経営戦略とは?

    フレームワークについて解説する前に、そもそも経営戦略とは何か確認しておきましょう。

     

    経営戦略とは、企業の目的を実現するための方針のことです。具体的には、経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)をどのように分配し、最適化させるか考えることを言います。

     

    VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)時代と言われているように、不確実性が高まっている世の中において、企業として「どこを目指すのか・何を成すのか」という方向性を指し示し、舵取りをすることが非常に重要になっています。

    間違えられやすい類義語

    経営戦略は、その定義が抽象的であるが故に、以下のような類義語と間違えられやすいため、それぞれの言葉の定義と違いを解説します。

     

    経営戦術

    経営戦略は方針の決定であるのに対し、経営戦術はその方針を実現するための具体的な方法論を指します。

     

    経営計画

    経営戦術が経営戦略を実現するための具体的な方法論であるのに対し、経営計画は経営戦略を実現する過程において、どのようなスケジューリングになるのか、どのような経営指標になるのかなど、時系列や数字に落とし込んだものを指します。

    また、経営理念やビジョンなどの概念的な要素を考えることも経営計画に含まれます。

     

    事業戦略

    経営戦略は、企業全体の方針や経営資源の分配を考えることですが、事業戦略は事業レベルでの方針や事業内の資源配分などを考えることを指します。経営戦略の一部分を担う戦略というイメージです。

     

    機能別戦略

    事業戦略と同じく、経営戦略の一部分を担う戦略ですが、その切り分けが生産、購買、営業などの機能別になっている戦略のことを指します。

    2.フレームワークとは?

    フレームワークの定義は、体系化された考え方の枠組みのことを指します。

    特に経営戦略のような重要かつ難しいことを考える際に、フレームワークを使わずに0から考えると、時間がかかってしまったり、そもそも結論を導き出せないという可能性も高まってしまいます。

     

    フレームワークを使うことで、必要なことに絞った思考を論理的に行いやすくなるため、効率的かつ早く考えをまとめることができます。

    3.フレームワークの種類

    効率的に物事を考えるためのフレームワークはいくつもありますが、この記事では経営戦略を考える上で有効な5つを紹介していきます。

    3C分析

    顧客(Customer)・自社(Company)・競合(Competitor)という、3つのCの視点や関係性から現状を分析するためのフレームワークです。

     

    顧客:ターゲットにしている顧客層は?顧客のニーズは?など

    自社:強みや弱みは?顧客からの評価は?など

    競合:市場シェアは?自社との違いは?強みや弱みは?など

     

    顧客×自社:自社の強みに合う顧客層は?など

    自社×競合:強みの違いは?サービスや商品の特徴の違いは?など

    顧客×競合:ターゲット顧客層の競合に対する評価は?など

     

    このように、3つのそれぞれの立場で考えたり、2つの立場を組み合わせて考えることで、現状をより詳細に分析することができます。

    SWOT分析

    内部要因である強み(Strength)と弱み(Weakness)、外部要因である機会(Opportunity)と脅威(Threat)というマトリックスで分析するためのフレームワークです。

     

    4つの要素について掘り下げて考えますが、さらに内部要因と外部要因、それぞれの要素との組み合わせ(強み×機会、弱み×脅威など)での分析も行います。

    PEST分析

    政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)という、企業に影響を与える4つのマクロ的な要因を分析をすることできるフレームワークです。

     

    政治的要因:法改正、税制改正、政権交代など

    経済的要因:物価、株価、為替、景況感など

    社会的要因:流行、ライフスタイルの変化、パンデミックなど

    技術的要因:イノベーション、インフラの整備、IoTやDXなど

     

    これらの分析を行うことで、マクロ的な要因に対処した戦略を立てることができます。

    PPM分析

    「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」の略であるPPM分析は、市場成長率と市場占有率(シェア)の高低で、花形・金のなる木・負け犬・問題児の4つに分類し、自社の事業の立ち位置を把握します。複数の事業を行っている場合に、特に有効なフレームワークです。

     

    問題児:市場成長率が高く市場シェアが低い(導入期)

    花形:市場成長率が高く市場シェアも高い(成長期)

    金のなる木:市場成長率が低く市場シェアは高い(成熟期)

    負け犬:市場成長率が低く市場シェアも低い(衰退期)

     

    経営資源の投資配分や事業撤退の判断をする場合などに適しています。

    7Sモデル

    企業の最適な組織運営を考える際に用いられるフレームワークが7Sモデルです。

    考える要素は以下のものがあり、ハード面とソフト面に分かれています。

     

    ・ハード面

    戦略(Strategy):企業の方向性、経営資源の配分など

    組織形態(Structure):組織構造、どこにどのような権限があるかなど

    仕組み(System):意思決定プロセス、評価、人事制度、オペレーションなど

     

    ・ソフト面

    価値観(Shared Value):理念、ビジョン、共有している価値観など

    人材(Staff):人材の能力、特徴、配置など

    技術(Skill):組織として持っている技術など

    スタイル(Style):社風、カルチャー、行動規範など

     

    それぞれにどのような要素があり、要素間の関係性がどのようになっているのかを見える化することができます。

    4.フレームワークの活用事例

    実際のフレームワークの活用イメージを、見てみましょう。以下の企業を想定し、SWOT分析と3C分析の2つのフレームワークを活用していきます。

     

    業種:食品サンプル製造会社

    売上規模:2億円

    従業員数:約10名

    地域:東京都23区外

    SWOT分析

     

    強み

    弱み

    ・熟練の技術者が多い

    ・取引先件数が多い

    ・効率的な生産体制

    ・社員の高齢化

    ・営業力(社長のワンマン営業)

    ・DX・IT化などの遅れ

    機会

    ・競合他社の減少

    ・関東という立地(商圏が大きい)

    ・メディア露出による食品サンプルのプチブーム

    ・撤退、廃業の可能性が高い競合他社の顧客、商圏へ営業活動(技術力や生産力の売り込み)

    ・DXの推進を行い、ECサイトを立ち上げ一般消費者(マニア)向けの商品を販売

    脅威

    ・衰退傾向にある業界

    ・デジタル化による需要減少

    ・老舗飲食店の廃業

    ・店舗向けから一般消費者(マニア)向けの製品開発と販売へのシフト

    ・IT活用による省力化

    ECサイトによる効率的な営業の実施(営業マンを必要としない体制)

     

    「強み」「弱み」「機会」「脅威」を洗い出した後、強み×機会など、それぞれの組み合わせで考えられる戦略を列挙していき、アイディアをまとめていきます。

    3C分析

    顧客

    市場は衰退・縮小傾向、店舗から一般消費者(マニア)のニーズ拡大

    競合

    競合他社は減少、技術力を活かした動物のおもちゃを作成している会社も

    自社

    熟練の技術者が多く高齢化している、DX・IT化が遅れ気味

    顧客×自社

    高い技術力を活かした一般消費者・子供向けの商品開発と販売

    自社×競合

    ターゲットを変えつつ食品サンプルにこだわり、DXで差別化を進める

    顧客×競合

    食品サンプル市場から離れる競合他社多い(競合他社が持っていた顧客をを自社が拾い上げるチャンスあり)

     

    競合、顧客と自社の関係性を見極めることで、どのような方向性に向かうべきかという戦略を練ることができます。

    5.フレームワークを用いる際のポイントと注意点

    フレームワークを経営戦略に活用する際には、どのようなことに注意するべきか、ポイントを押さえておきましょう。

    目的を明確にする

    フレームワークは、ひとつひとつ理解しながら活用すれば便利で有効なツールですが、フレームワークを埋めていくこと自体が目的にならないように注意が必要です。

    あくまでも、経営戦略を考えるためのツールであることを念頭に置いて、具体的な方向性やリソースの分配を考える目的で活用しましょう。

    正確かつ網羅的な現状把握のツールとして使う

    フレームワークを活用することの最も大きな効果は、正確かつ網羅的な現状把握ができるということです。

    現状を正しく把握せず、部分的にしか理解できていなければ、誤った方向へ経営の舵を切ってしまう可能性が高まります。

    現状の正確な把握が、有効な経営戦略を策定する上での必要条件であると言えます。

    あくまでもツールであることを理解する

    フレームワークは、経営戦略を効率的かつ効果的に策定するために有効なツールですが、それが全てではありません。

    あくまでも重要なのは経営戦略そのものと、目標達成のための行動なので、フレームワークはあくまでもツールであることを前提に活用しましょう。

    まとめ

    今回は、経営戦略に有効なフレームワークと、その種類や具体的な事例を紹介しました。

    一から経営戦略を練るより、フレームワークというツールを有効活用することで、現状を正確に把握でき、進むべき方向性やリソースの配分を決めやすくなります。

     

    記事内でも紹介したものも含め、経営戦略を策定するうえでおすすめのフレームワークをまとめてみましたので、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。

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