経営計画書とは、自社の長期的な経営方針を策定した書類のことです。
経営計画書を作成すれば、経営に必要な信用や成長につながったり、自社の資金繰りを良くすることができたりとさまざまなメリットが得られます。
特に中小企業は、売上がなかなか上がらなかったり、計画通りに仕事が進まなかったりとさまざまな課題を抱えているため、経営計画書を作成するべきです。
しかし、経営計画書の作成経験がない方にとっては、どのようなことに気を付けて作成すればよいのかが分からないでしょう。
今回は、経営計画書を作成するポイントについて解説します。
経営計画とは
経営計画とは、自社が達成するべき目標を明確にし、目標を達成するための行動指針を具体的に書き記したものです。
もし、経営計画を作成せずに会社の経営を継続し続けていた場合、社長の意図とは異なる業務を社員が進めてしまい、業務が非効率になってしまう恐れがあります。
しかし経営計画を作成すれば、自社が目指す目標が明確になるため、全社員が判断に迷わず業務を進められるでしょう。
また、経営計画書を作成すれば、自社が抱えているさまざまな課題の解決につながります。
例えば、黒字倒産に陥りそうな場合は、経営計画書を作成することでいち早く危険な状態の発見につながり、経営改善計画を策定できます。
黒字倒産とは、帳簿上では利益が出ているものの、資金の回収が遅れて倒産してしまうことです。
会社が黒字倒産に陥りそうな状態は、帳簿を見ても気づきにくいです。
このように会社の資金繰りをさらに良くするためにも、経営計画を積極的に策定していく必要があります。
中小企業こそ経営計画書をつくるべき?
中小企業にとって経営計画書は企業が抱える多くの問題を解決できるので、作成すべきです。
中小企業庁が実施した「2020年版中小企業・小規模企業白書」では、中小企業が多く抱えている課題として、以下の4つが挙げられています。
- 人手不足
- 後継者不足
- 販路拡大が困難
- 資金繰りの悪化
例えば、自社の退職率が高くて人手不足だった場合は、経営計画書を作成して具体的な目標を全社員へ共有すれば、全社員が同じ目標に向かって業務へ取り組めます。
社員のモチベーション向上につながって業務へ取り組みやすくなり、定着率がより高まって人手不足は解消できるでしょう。
また、経営計画書を作成すれば金融機関が自社の返済能力の有無を確認しやすくなるため、金融機関からの借り入れができて資金繰りの悪化を防げます。
本記事を参考にして中小企業は経営計画書を作成し、自社が抱えている問題を解決できるように努めましょう。
経営計画は事業計画と何が違う?
経営計画と似た言葉に事業計画という言葉がありますが、2つの言葉は意味が異なっています。
事業計画とは、サービスに関するアイデアやマーケティング方法など事業の推進に必ず必要な項目を関係者と共有するためのものです。
経営計画が会社の全体を通して策定する書類であるのに対し、事業計画は事業部門に限った計画を策定したものです。
つまり、事業計画は経営計画の一部と捉えるとよいでしょう。また、事業計画は経営計画書を作成した後に作成するとよいです。
基本的に経営計画書に大まかな事業計画は記載してある場合が多いので、経営計画書をもとに事業計画を作成すれば、作成時間の短縮につながります。
このように経営計画と事業計画の意味合いは、異なっています。経営計画と事業計画の意味を混合しないように気をつけましょう。
経営計画を達成する7つの基本項目とは
ここでは、経営計画を達成する基本項目として、以下の7つを解説します。
- ミッション
- 経営理念
- 基本方針
- 個別方針
- 期間別経営計画
- 経営目標
- 数値目標
経営計画を作成する際は、上記の7つの基本項目を具体的に決めなければいけません。
ここで解説した内容を参考にし、誰が見ても理解できるような経営計画を策定しましょう。
①ミッション
経営計画を作成する際は、ミッションをあらかじめ決めておく必要があります。ミッションとは、企業が社会に存在する意義のことです。
企業にとってミッションは自社の大まかな行動基準や判断根拠にもなるため、策定しておきましょう。
例えば、ソニーグループの金融事業を統括するソニーフィナンシャルホールディングスでは「人々が心豊かに暮らせる持続可能な社会をつくる」とミッションを定義しています。
ほかにも、味の素コミュニケーションズでは、以下のミッションを定義しています。
「わたしたちは、味の素グループの事業支援をコア事業として、ベストなソリューションを創造・提供し、味の素グループの成長を通じて社会に貢献します。」
出典:味の素コミュニケーションズ|ミッション・ビジョン・バリュー
上記のように、ミッションは企業によってさまざまです。
自社がどのような目標をミッションとして掲げたいのかを明確に策定したうえで、ミッションを決めましょう。
ただ、ミッションは全社員の行動指針の基本となるため、複数人の経営陣や役職を持った社員と相談したうえで、決めたほうがよいです。
②経営理念
経営理念とは、企業をどのような価値観に沿って経営していくのかを決定する基本的な考え方のことです。
本記事を読んでいる方の中には、先ほど解説したミッションと経営理念の意味が似ていると感じる方も多いかもしれません。
経営理念はあくまで経営者の考え方ですが、ミッションは会社の行動指針として把握しておくとよいでしょう。経営理念の例として、大手航空会社であるANAを紹介します。
「安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」
航空会社として、安心と信頼を基礎にすることは大切です。
また、ANAは挑戦し続ける気持ちを持って永続的に今後の社会に貢献したいと思って、経営理念を策定したようです。
自社の事業内容と組み合わせて、経営理念を考えるとより自社の経営に適した内容となるでしょう。
ANAの経営理念を参考にしたうえで、自社の経営理念の策定をおこないましょう。
③基本方針
基本方針とは、企業が進むべき方向性を示すものです。基本方針を策定すれば、企業の最終的な目標が明確になります。
例えば、フリーマーケットアプリを運営しているメルカリでは、ミッションを実現するために以下の3つの基本方針を策定しています。
- Go Bold(大胆にやろう)
- All for One(全ては成功のために)
- Be a Pro(プロフェッショナルであれ)
出典:メルカリ|私たちについて
メルカリの事例であれば、前例にとらわれずに大胆に業務に取り組むべき行動姿勢や実施するべき業務を見極めること、全社員がプロフェッショナルとして学び続けることが表されています。
全従業員が業務へ取り組みやすくするためにも、明確な基本方針を策定しましょう。
④個別方針
個別方針とは、経営理念や数値目標などの項目別に定められた方針のことです。
例えば、商品やサービスに関する行動方針や新規開拓に関する行動方針、環境整備に関する行動方針などを事細かく設定すれば、社員の行動を一律化できます。
社員の行動を一律化することで、人的なミスの軽減や業務効率向上につながります。
また、どのような行動をして業務を進めていけばよいのかが把握できるため、社員のモチベーションも向上しやすくなるでしょう。
もし、個別方針を策定していなければ、具体的にどのように業務を進めていけばよいのかが分からず、社員が混乱してしまう恐れがあります。
項目別の個人方針を策定し、社員の行動を一律化できるように努めましょう。
⑤期間別経営計画
経営計画は、以下の3つの期間別に策定する必要があります。
長期経営計画(5~10年) |
企業全体の長期的経営方針を策定するもの |
中期経営計画(3~5年) |
長期経営計画の内容を踏まえたうえで、実現するために内容をより具体的にしたもの |
短期経営計画(1年以内) |
中期経営計画で策定した内容を業務レベルまで落とし込んだもの |
期間別経営計画を策定する際は、最初に長期、次に中期、最後に短期と順番に作成していき、短期経営計画では業務を実践できるレベルまで事細かに記載する必要があります。
期間別経営計画を策定すれば、期間によって明確な目標を設定できるため、経営改善がしやすくなります。
ここで解説した内容を参考にし、期間別経営計画を策定しましょう。
⑥経営目標
経営目標とは、企業が設定した目標を達成するために直近1年間にどれほどの売上が必要なのかを示したものです。
経営目標を策定すれば、目標を達成するためにどのように業務へ取り組むべきなのかを計画できるため、経営目標を達成しやすくなるでしょう。
もし、経営目標を策定しなければ、売上がなかなか高まらず、会社の資金繰りが難しくなってしまうかもしれません。
企業の売上を高めていくためには、適切な経営目標を定めていくことが大切です。高すぎる経営目標や低すぎる経営目標を定めても、意味がありません。
会社の経営状況をよりよい状態にするためにも、適切な経営目標を設定しましょう。
⑦数値目標
数値目標とは、会社の利益や売上などを項目別に細分化した目標のことです。数値目標を設定する際は、以下の6つの項目を参考にするとよいでしょう。
- 月別利益計画
- 商品別販売計画
- 得意先別販売計画
- チーム別販売計画
- 担当者別販売計画
- 資金運用計画表
例えば、業種によっては月ごとに売上が異なるものも多いでしょう。飲食店であれば、クリスマスや忘年会シーズンの12月はほかの月と比較して利益が高い傾向にあります。
その12月の利益目標をほかの月と同様に設定していては、意味がありません。月や顧客ごとに適切な経営目標を設定するためにも、数値目標を活用する必要があります。
経営計画を作成するメリット
ここでは、経営計画を作成するメリットとして、以下の7つを解説します。
- 利益を追求することができる
- 目的や目標を明確化することができる
- 社員と意識を統一し定着率を上げることができる
- 経営に必要な信用と自信をつけることができる
- 将来を見据える力や経営能力が向上する
- 資金繰りを良くすることができる
- 周囲からの信頼を得やすくなる
ここで解説したメリットを参考にし、自社の経営計画書を作成する判断材料にするとよいでしょう。
①利益を追求することができる
経営計画を作成するメリットとして、利益を追求できることが挙げられます。
事実、2016年度に中小企業庁が実施した小規模企業白書によると、経営計画書の作成経験がある事業者の方が作成経験のない事業者と比較して売上高が増加傾向にあると明らかになっています。
経営計画を作成すれば、具体的な売上高の目標設定ができるため、目標達成するためにどのような行動をすればよいのかが理解できるでしょう。
しかし、経営計画を作成しなかった場合は、ただ闇雲に業務へ取り組むことになるため、売上高を向上させるための経営改善行動ができません。
企業の利益をより高めていくためにも、経営計画書を作成する必要があります。
②目的や目標を明確化することができる
経営計画を作成すれば、自社の目的や目標を明確化することができます。
自社の目的や目標を明確化できれば、その目標を達成するために社員がどのような姿勢で業務へ取り組めばよいのかが分かるでしょう。
もし、経営計画を作成せず自社の目的や目標が曖昧のままであれば、社員はどのような目的に向かって業務へ取り組めばよいのかが分かりません。
そのため、経営計画を作成して目的や目標を明確化し、社員が業務へ取り組みやすいようにする必要があります。
このように経営計画を作成すれば、目的や目標を明確化できるメリットが得られるので、作成することをおすすめします。
③社員と意識を統一し定着率を上げることができる
経営計画を作成すれば、社員と意識を統一できて定着率を上げることが可能です。
経営計画を作成して社員と意識を統一すれば、それぞれの社員が共通の目標を達成するために行動できるため、業務効率の向上につながります。
もし、経営計画を作成しなければ、会社の向かうべき方向性が社員には伝わらないため、社員が会社の目標達成から遠ざかるような業務の取り組み方をしてしまうかもしれません。
また、経営計画を作成して社員と意識を統一すれば、社員のモチベーション向上にもつながるため、定着率を上げることも可能です。
会社の定着率を高めるためにも、経営計画を作成する必要があります。
④経営に必要な信用と自信をつけることができる
経営計画を作成するメリットとして、経営に必要な信用と自信をつけられることが挙げられます。
実現性の高い経営計画を作成すれば、安定した会社である証明にもつながります。
また、経営計画を作成すれば金融機関の審査にも通りやすくなったり、安定した会社経営ができていることを自身で分かるため、経営に必要な自信をつけることも可能です。
もし、経営計画を作成しなければ、社外と取引をする際に安定した会社経営をしているのかが明確にわからないため、取引をしてくれない可能性もあります。
経営に必要な信用と自信をつけるためにも、経営計画を作成する必要があります。
⑤将来を見据える力や経営能力が向上する
経営計画を作成すれば、将来を見据える力や経営能力が向上します。
例えば、経営計画の期間別経営計画の部分を参考にすれば、長期的に安定した会社経営ができそうな会社であるのかを見分けられるでしょう。
また、経営計画では明確な目標を設定しているため、目標に向かって業務へ取り組めるようになって経営能力も向上します。
経営能力が向上することで、会社の売上を向上させやすくなるので、安定した会社経営ができるようになるでしょう。
企業の収益性や安定性を高めるためにも、経営計画を作成する必要があります。
⑥資金繰りを良くすることができる
経営計画を作成することで、資金繰りを良くするメリットが得られます。
経営計画を作成すれば、現在手持ちとして残っている正しい資金が確認できるからです。
もし、経営計画を作成しなければ、帳簿上では黒字なのに売掛金などの資金を回収できないことで発生する黒字倒産に陥ってしまうかもしれません。
経営計画を作成すれば自社の正しい経営状況が把握できるため、資金繰りがよくなければ経営改善するための施策に努められます。
また、経営計画を作成すれば金融機関からお金を借り入れやすくなるので、一時的に資金繰りを良くすることも可能です。
経営計画は、自社の資金繰りを良くしたい方におすすめの方法です。
⑦周囲からの信頼を得やすくなる
経営計画を作成すれば、周囲からの信頼を得やすくなります。
自社の経営状況や経営目標を社員へ共有できるため、どのような道筋で社員は業務を進めていけばよいのかが理解できるからです。
もし、経営計画を作成しなければ、社員へ自社の経営状況や目標を共有できないため、社員は不信感を抱いて定着率の低下につながってしまうかもしれません。
企業の実情を把握することは、社員の信頼性向上につながります。経営計画の作成は、周囲からの信頼を得やすくするのでおすすめです。
経営計画は5つのステップで簡単に作ることができる
ここでは、経営計画書を作成する順番として、以下の5つのステップを解説します。
- 経営理念の決定
- 自社分析
- 他社分析
- 目標策定
- 行動策定
経営計画は、上記の順番に沿って作成すれば簡単に作れます。
ここで解説した内容を参考にし、どの社員が見ても内容が理解できるように経営計画書を作成しましょう。
経営理念の決定
経営計画を作成する際は、まず経営理念を決定するとよいでしょう。経営理念は企業の活動方針の指針となる考え方であるため、最初に決める必要があります。
経営理念を決定する際は、主に以下の3つの質問を自身に投げかけましょう。
- 「なぜ私たちはビジネスを行ってるのか?」
- 「どのような人のために自社は存在しているのか?」
- 「作っていきたい理想の世界は?」
経営理念は、自社を経営していくうえで心に刻みたい考え方です。
企業は、基本的に経営理念をもとに社員も業務へ取り組むため、社長1人で決めるのではなく経営陣や役職を持った社員と相談したうえで決めましょう。
自社分析
経営理念の決定をしたら、自社分析をおこないましょう。自社分析とは、自社の売上や利益などの経営状況を事細かに把握することです。
例えば、自社の主要顧客や集客方法、売れている商品について調査を行いましょう。自社分析を行えば、経営計画書に欠かせない自社の内情が把握できます。
自社分析をする際は、具体的に以下の4つの項目を調査しておくとよいでしょう。
- 企業理念
- 売上やシェア、利益
- 既存ビジネスの特徴や強みと弱み
- ヒトやモノ、カネの現在のリソース
ここで解説した内容を参考にし、自社分析をおこなってください。
他社分析
自社分析を終えたら、他社分析を実施しましょう。
他社分析は、競合他社の経営状況を調査して、他社に打ち勝つための施策を検討する分析方法です。他社分析をする際は、具体的に以下の4つの項目を調査しておくとよいでしょう。
- 競合他社の業績推移
- 競合他社の強みと弱み
- 競合他社が採用しているマーケティング戦略
- 今後競合他社が実施してきそうな行動
経営計画を作成する際は、自社分析だけでなく他社分析をする必要があります。
他社分析をしなければ、競合他社へ打ち勝つ商品やサービスを展開することはできません。
顧客が他社より自社の商品やサービスを利用するようにするためにも、他社分析を丁寧に行いましょう。
目標策定
他社分析を終えたら、目標策定を行う必要があります。
目標策定では、自社の経営理念、自社分析、他社分析で集めた情報をもとに目標を策定するとよいでしょう。例えば、1年後の売上高を2割増やすという具体的な目標策定をしてみることをおすすめします。
また、目標策定をする際は、10年後、5年後、1年後と徐々に短期的な目標策定をするとよいでしょう。
順風満帆な会社経営をおこなうためにも、目標策定は大切です。
ここで解説した内容を参考にしたうえで、目標策定をおこないましょう。
行動策定
行動策定では、目標を達成するための具体的な行動方法を考えましょう。
とはいえ、初めて経営計画書を作成する方の中には、どのように行動策定をおこなえばよいのかが分からない方もいるでしょう。
そんな方におすすめなのが、目標数値〇倍法です。目標数値〇倍法のやり方は、以下のとおりです。
- 達成したい目標数値を2倍か3倍に設定する
- 目標数値を達成するための行動を仮定する
- 仮定した行動をいつ誰がおこなうのかを決定する
目標数値〇倍法のように具体的な行動策定をおこなえば、行動を起こしやすくなります。行動策定をする際は、ここで解説した内容を参考にしてください。
経営計画は売上数値から目標数値を決めてはいけない?
経営計画を策定する際に注意してほしい点は、売上数値から目標数値を決めてはいけないということです。
たとえ、企業の売上を向上させたとしても利益を上げなければ、会社に利益は残らないからです。そのため、経営計画の目標数値を決定する際は経常利益から考え、売上高の目標を作るとよいでしょう。
経常利益の目標数値を算出する際は、以下の4つの方法をおこなうことをおすすめします。
- 金融機関への年間返済額から割り出す
- 社員1人当たりの人件費を100~200万円として社員数をかけて算出する
- 赤字累積を埋める金額を算出する(過去2~3期が赤字の場合)
- 経常利益の推移から見込み額を割り出す(過去2~3期が黒字の場合)
また、目標経常利益を策定できたら、以下の3つの手順で売上高の目標を設定しましょう。
- 固定費を算出する
- 必要粗利益額を算出する
- 目標売上高を算出する
ここで解説した内容を参考にしたうえで、経営計画の目標数値を策定してください。
経営計画を達成するためにはこまめな進捗管理が重要
経営計画を達成するためには、適度な進捗管理が大切です。適度な進捗管理をすることで、経営計画が仮説通りに進んでいるのかが確認できます。
もし、経営計画が仮説通りに進んでいなくても、こまめな進捗管理をすれば、軌道修正もできるでしょう。そのため、経営計画を作成した担当者に対してこまめな進捗管理をすることをあらかじめルールとして決めておくことをおすすめします。
また、経営状況の変化や目標数値へなかなか届かない場合は、経営計画の見直しが必要になります。
最短で3カ月に1回、最長で1年に1回の経営計画の見直しをおこない、安定した会社経営ができるように努めましょう。
中小企業にとって経営計画は事業成功の重要なカギとなる
今回は、経営計画書を作成するポイントについて解説しました。
中小企業が抱える人手不足や資金繰りの悪化などの問題は、経営計画書を作成すれば解決することが可能です。そのため、中小企業は経営計画書を作成して事業を成功させられるように努める必要があります。
また、経営計画は、本記事を参考にして経営理念の決定や自社分析、他社分析などをおこなったうえで作成しましょう。
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