そもそもマネジメントとはなに?
マネジメントとは、経営・組織を管理する業務のことです。資源や資産の管理、リスク管理、経営上の評価・分析・改善・計画・調整などをおこなっていきます。
経済学者であるピーター・ドラッカー氏は、マネジメントのことを「組織に成果を上げさせるための機能」と定義しています。マネジメントは手段であり、「設定した経営目標に向かって組織を機能させること」を目的としています。
マネジメントが求められるようになった背景には、20世紀初めに経営学者のフレデリック・テイラー氏が、肉体労働の生産性を高めるための方法を研究したことから認識されはじめました。作業を分類し、どのくらいの時間を要するか測定し、効率的にするにはどうすべきかを検討しました。
フレデリック・テイラー氏の方法は肉体労働に限定されていたので、経営学者のピーター・ドラッカー氏は知的労働者がいる組織を運営していく手法として、「マネジメント」の定義を提唱しました。
マネジメントの目的と役割とは
マネジメントの目的は、前述の通り「設定した経営目標に向かって組織を機能させること」です。ここからはマネジメントの目的と役割を詳しく解説していきたいと思います。
マネジメントの目的
マネジメントの目的は、「企業の目標達成に向かって組織を運営し、成果を最大化させること」です。つまり、組織の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を効率的かつ有効的に運用していくことで、設定した経営目標に向かって、企業を発展させていくことです。
マネジメントの役割
マネジメントの役割は、下記3つにわけることができます。
・適切な目標を設定すること
・目標達成まで組織を導くこと
・成果に対して評価し、フィードバックすること
マネジメントは経営陣だけでおこなうものではありません、社内の管理職ともマネジメントの役割を共有していきましょう。
「マネジメント」と「リーダーシップ」の違いとは
「マネジメント」と似た言葉に「リーダーシップ」という言葉があります。マネジメントとリーダーシップの違いは、責任と役割が異なります。マネジメントは目標達成や生産性を向上するために経営資源を運用して業務を遂行していく能力のことを指します。
一方で、リーダーシップは、組織集団が持っている能力を引き出して、目標達成に向けて従業員などのメンバーを導いていく能力のことを言います。知識や経験をもとに指示や命令するマネジメントだけでは、メンバーを引っ張っていくことができません。そこで、メンバーの力を引き出すというリーダーシップ能力も求められています。
マネジメントの主な業務内容とは
マネジメント業務といっても、業務内容はさまざまです。ここからはマネジメントの業務内容について解説していきたいと思います。
目標設定
まずは、「目標設定」です。目標設定の際は、自社の経営ビジョンや経営戦略を把握したうえで、メンバーの一人ひとりに落とし込んでいきます。数値や行動も具体的に設定することで、メンバー全員が自分のやるべきことを理解でき、実践していくことができるようになります。
有名な目標管理手法は2つあり、MBOは自社のビジョンとメンバーが目指したい方向性を摺り合わせして個々の目標を設定し、達成までのプロセスを管理する手法で、OKRは自社の目標と成果指標を連動させて、達成までのプロセスを管理していく手法です。
戦略の立案
目標を設定したら次に戦略を立案していきます。具体的な計画・手段を示していくためには、複数の戦略を立てておくことをオススメします。必要な資源・情報・人材を検討し、最適な戦略を立てることが求められます。
業務管理
次は、「業務管理」です。業務管理は3つの業務にわけることができます。一つ目は「業務や目標に対する進捗管理」です。目標に合わせてタスクの重複や無駄なリソースがないかもしっかり管理していきます。二つ目は「業務の振り分けと人材配置」です。
メンバーの特性や能力を把握し適材適所に配置します。三つ目は「業務改善と効率化をはかる」ことです。業務を進めていくうえで問題が生じることは多々あります。早期に問題を発見し、すぐに対処していくようにします。
PDCAを回す
次は、「PDCAを回す」という業務です。戦略立案から業務管理をして実現していくためには、PDCA(計画Plan、実行 Do、評価Check、改善 Actionの一連の流れ)を回すことが必要です。PDCAを回すことで、立案した戦略の実現度を高め業績をアップさせていくことができます。また、PDCAを回すことで、問題点や改善点を見つけ出すこともできます。
社員の動機づけ
次は、「社員の動機づけ」の業務です。社員の動機づけをすることで、社員のやる気アップや能力を高めていくことができます。社員のモチベーションや能力が高まることで、業務の効率化を図ることができます。マネジメントする際は、社員の強みをしっかり把握して、個々の能力を活かすことのできるようにつとめていきましょう。また、社員とのコミュニケーションを図り、協調性を高め、チームワークを発揮できるように導いていくことも求められていきます。
リスク管理
次は、「リスク管理」業務です。リスクとは、情報漏えいや人間関係のトラブル、コンプライアンスなどがあげられます。近年ではSNSの普及で、誰でも簡単に情報を発信していくことができるようになっています。そのため、企業でも従業員のSNSを含めて管理して、SNSからの情報漏えいや投稿から信頼を失うことがないように指導していかなくてはいけません。想定できるリスクは事前に洗い出して、対処方法や予防策を検討しておくようにしましょう。
人材育成
最後に紹介するのは、「人材育成」です。優秀な人材を育て、定着させていくことは業務の効率化や企業成長には欠かせません。人材育成の方法としては、本人の能力以上の業務を与えて成長を促していく「ストレッチアサインメント」。さまざまな業務を経験させて成長を促す「ジョブローテーション」。
若手の社員を先輩がサポートしていく「メンター制度」という方法が多くの企業で使われています。また、人材育成の際に、人材の評価やフィードバックをしていく必要があります。正しく評価されていれば、従業員のやる気も上がります。
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力とは
マネジメントをおこなっていくうえで、必要となるスキルは下記13個あります。
①意思決定力
②コミュニケーション能力
③管理能力
④分析能力
⑤論理的な思考力
⑥リーダーシップ力
⑦評価能力
⑧ファシリテーション能力
⑨将来を見据えた人材育成能力
⑩企画立案能力
⑪スケジュール管理能力
⑫洞察力
⑬問題解決力
意思決定力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の一つ目は、「意思決定力」です。マネジメントをおこなう際は、重要な局面で即座に判断することが求められることが多いです。その際、メンバー全員から賛同を得ることはなかなかできません。反対意見のあるなかで、根拠をもとに、自分の軸を大切にしながら意思決定をしていきます。企業理念やビジョンと矛盾したり、指示にブレがあったりすると、メンバーから信頼度が下がってしまいますので、意思決定力には慎重さも重要となります。
コミュニケーション能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の二つ目は、「コミュニケーション能力」です。円滑に業務を進めていくには、チームのメンバー一人ひとりと対話し、理解を深め、信頼関係を築いていかなくてはいけません。「メンバーと目標や方針を正確に共有することができる」「指示を明確に伝えることができる」「部下の不安や不満をヒアリングすることができる」「部下のやる気をアップさせることができる」など、良好な職場環境をつくるうえで欠かせないことがコミュニケーション能力でできるようになります。
管理能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の三つ目は、「管理能力」です。企業・チームメンバーを導いて成果を出していくためには、管理能力も重要になります。
「生産性向上のために適切な人員体制にし、業務を振り分けていくこと」「仕事に対する基準を高め、組織全体の質をあげること」「目標達成に向けて、組織全体を動かしていくこと」が求められてきます。正しく管理していくために、業務に対して効果を測定し、現場にもフィードバックを実施し、組織の強みを有効活用できる環境にしていきます。
分析能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の四つ目は、「分析能力」です。課題解決や組織の目標達成のためには、データ分析をして事業戦略を立てていかなければいけません。また、PDCAサイクルを回して効率的に分析していくこともオススメです。また、データを短期的に見るか長期的に見るかによっても分析方法が変わってきます。
論理的な思考力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の五つ目は、「論理的な思考力」です。業務をおこなうえで、「なぜこの業務が必要なのか」「このような判断を下したわけ」についてはメンバーに納得してもらわなければ、モチベーションのダウンやトラブルに繋がり兼ねません。従業員に納得して業務に取り組んでもらうためには論理的に説得していく必要があります。また、マネジメントをおこなう際、迅速な経営判断やトラブル対応、適切な人員配置が必要となります。その際には、論理的な思考力を使っていく必要があります。
リーダーシップ力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の六つ目は、「リーダーシップ力」です。前述の通り、マネジメントと類似語でつかわれる「リーダーシップ」も、マネジメントには重要なスキルになります。チーム全員を引っ張りながら、メンバー一人ひとりの適性や能力、価値観を見極め、そして従業員に対してはメンバーの特性に合わせて対応していくことが必要となります。状況から判断し、その場に適したリーダーシップを発揮するというのも求められてくる力です。
評価能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の七つ目は、「評価能力」です。企業では、従業員を評価し、従業員の能力や経験値に応じて評価していく必要があります。正当な評価をされなければ、従業員のやる気もダウンしてしまいます。評価の際は上司の主観や一存だけで評価するのではなく、日頃から部下を観察し、自社で定めている評価基準をもとに客観的に評価するようにしましょう。
ファシリテーション能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の八つ目は、「ファシリテーション能力」です。会議の場などで意見をまとめるとともに、メンバーが発言しやすい環境をつくり現場からの意見を抽出していくことが重要になります。ファシリテーターとして、会議の場でメンバーに発言を促し、意見の違いが生まれた時はしっかり意見を整理して1つの意見にまとめていきます。ファシリテーション能力があることで会議に限らず、業務中に発生するやりとりもスムーズに進めることができます。
将来を見据えた人材育成能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の九つ目は、「将来を見据えた人材育成能力」です。従業員の全員が知識や経験のある優秀な人材というわけではありません。従業員の強みや特性を活かして、より能力を発揮できるように人材育成に取り組んでいく必要があります。
企画立案能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の十個目は、「企画立案能力」です。チームを導いていくためには、与えられたことをただ遂行していくだけではいけません。企業目標のために必要な企画を立案し、新しいことにもチャレンジしていく力も求められてきます。
スケジュール管理能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の十一個目は、「スケジュール管理能力」です。マネジメントをおこなう際、業務の進捗状況やスケジュールの管理が欠かせません。進捗状況やスケジュールの管理方法はさまざまで、業界や業務によっても異なります。自社の業務にあった進捗管理方法を見極める力も重要な能力です。
洞察力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の十二個目は、「洞察力」です。洞察力とは、周囲を観察し、目に見えない部分まで推察して、問題の本質や発言の裏にある意図を見抜く力です。部下との会話では、相手がすべてを話してくれるということはなかなかありません。思いやりを持ち、先入観を持たずに、冷静に、話をすることで、洞察力を高めていくことができます。
問題解決能力
マネジメントの仕事をおこなうために必要な能力の十三個目は、「問題解決能力」です。企業が事業を進めていく際に、問題が発生することは多々あります。問題が発生した際にどのように問題を解決していけばよいか検討して、対応していくことはマネジメント業務では大切な業務です。問題を明確にし、早急に、的確な解決策をたてて、部下に指示していく能力が求められてきます。
マネジメントによる目標管理やスキル管理に役立つ3つの手法とは
マネジメントの業務内容や必要なスキルについて解説してきましたが、ここからはマネジメントによる目標管理やスキル管理をおこなう際に役立つ3つの手法を紹介していきたいと思います。
①MBO
まずは、「MBO」です。MBO(Management by Objective)とは、個々のメンバーやチームでの目標設定をし、その目標への達成度で人事評価をする目標管理制度のことを指します。この手法では、目標をマネージャーが決めるのではなく、メンバー自身が個人で設定していき、それぞれの目標達成に向かって行動していきます。そうすることで、主体性が生まれてやる気アップにも繋がっていきます。管理職の人は、目標の内容や難易度をチェックし、また、進捗状況をしっかり管理していくことが求められてきます。
②KPI
次に紹介するのは、「KPI」についてです。KPI(Key Performance Indicator)とは、組織の目標を達成するための重要業績評価指標のことを指します。目標達成のための指標を数値化して明確に示すことになるので、行動やフィードバック、分析、評価をしやすくなります。管理職の人は目標までの進捗状況を管理し、その都度振り返りをおこないながら個々の従業員のフォローをしていくことが求められます。
③スキルマップ
最後に紹介するのは、「スキルマップ」です。スキルマップとは、業務を進めるにあたり必要な知識や経験、能力を可視化させた表のことをいいます。縦軸で知識や経験、横軸で名前を表記して一覧化します。メンバーの得意なことや強みを記載することで役割分担をしやすくなります。また、評価も3~5段階別で記載することで、詳細に把握していくことができるようになります。
手法別マネジメントの具体的事例
それでは、マネジメントの具体例を手法別に紹介していきたいと思います。
①説明型
②説得型
③参加型
④委託型
⑤ビジョン型
⑥ペースセッター型
⑦強制型
⑧コーチ型
⑨関係重視型
⑩民主型
上記10個の手法にわけて解説していきます。
説明型
まずは、「説明型」のマネジメント手法の事例です。説明型のマネジメントは、チームメンバーに対して何を・いつまでに・どのようにしていくか具体的な説明をして指示を出し、進捗状況を管理していきます。計画や問題解決などすべてマネジメントをおこなう側が対応します。説明型の手法は、従業員との信頼関係を築いていくというより、業務に関しての理解度を高めてもらい効率化をはかる手法です。モチベーションは高いが、スキルの低い従業員に対しておこなうとよい手法で、新人メンバーなどに対しておこないます。
説得型
次は、「説得型」のマネジメント手法の事例です。説得型のマネジメントは、チームメンバーに対して具体的な指示を出し、進捗状況を確認します。一方で、メンバーにも意見を出してもらい、意思決定にもかかわってもらいます。説明型とは異なり一方的な指示だけでなく、自分たちで考えてもらい主体性も備えてもらうよう促します。この手法は、マンネリ化などを感じてモチベーションの下がってしまった社員に対して、自信をつけてもらえるようにします。
参加型
次は、「参加型」のマネジメント手法の事例です。参加型のマネジメントは、マネジメント側はメンバーに対して細かく指示を出しません。目標達成に向けてのプロセスをサポートしていき、意思決定の責任はマネジメント側とメンバーで一緒におこないます。業務目的や会社のビジョンを理解し、業務についてはある程度指示なしでおこなうことのできるメンバーがこの手法には適しています。参加型のマネジメントは信頼関係の構築を重視しています。
委託型
次は、「委託型」のマネジメント手法の事例です。委託型のマネジメントとは、進捗状況の確認だけをするマネジメント手法です。問題が発生した際の対応や意思決定はチームメンバーに任せます。ある程度の信頼関係も築かれており、サポートも特別しなくて問題ない従業員に対しておこなえる手法です。
ビジョン型
次は、「ビジョン型」のマネジメント手法についてです。ビジョン型のマネジメントは、マネジメント側が目標やビジョンを設定し、メンバーを導いていく手法です。目標達成するためのプロセスの決定はメンバーに任せられます。Appleの元CEOであるスティーブ・ジョブズのマネジメントスタイルがこの手法でした。カリスマ性やメンバーを導いていく力が強いマネージャーに合う手法で、ビジョンや目標をメンバー全員で追いかけていくことでチームワークや主体性の向上が期待できます。
ペースセッター型
次は、「ペースセッター型」のマネジメント手法についてです。ペースセッター型のマネジメントは、マネジメント側がメンバーに手本を見せて、メンバーはマネージャーの背中を追いかけて動いていく手法です。マネジメント側が率先して現場で動いていく必要があります。そうすることで、メンバーはマネージャーを信頼しやすくなります。一方で、マネージャーの能力が高すぎるとメンバーがついていけなくなったり、メンバーのやる気が下がってしまったりする可能性もありますので、注意が必要です。
強制型
次は、「強制型」のマネジメント手法についてです。強制型のマネジメントは、昭和の時代に多かったマネジメント手法で、権力などを使って強制的にメンバーを動かしていく手法です。短期で業績が求められていたり、危機的な状況から脱する必要があったりする組織で効果のでるマネジメントスタイルです。しかし、やり方を間違えると高圧的なマネジメントスタイルとなってしまい、メンバーが委縮して能力を発揮できなかったり、不満を抱えて離脱してしまったりする可能性もあります。
コーチ型
次は、「コーチ型」のマネジメント手法についてです。コーチ型のマネジメントは、スポーツのコーチのようにメンバーが目標達成に向かって進むサポートやアドバイスをしていく手法です。上司と部下という関係ではなく、メンバーひとりひとりの個性や能力、価値観を尊重しながらマネジメントしていきます。マネジメント側はメンバーの能力を引き出しながら、併せて成長を促していきます。コーチングのスキルやカウンセリング能力、そして共感する力が求められます。
関係重視型
次は、「関係重視型」のマネジメント手法について紹介します。関係重視型のマネジメントは、名前の通りメンバーとの関係やメンバー同士の関係を重視して信頼関係を構築していき、メンバーを動かしていく手法です。この手法では、風通しがよく、仕事のしやすい職場環境にしていくことで、メンバーの主体性や生産性のアップが期待できます。一方で、メンバー同士の人間関係がこじれてしまうと組織自体が機能しなくなってしまう可能性があります。
民主型
最後は、「民主型」のマネジメント手法について紹介します。民主型のマネジメントとは、参加型のマネジメントとも呼ばれ、メンバー全員から意見を聞いて意思決定をするマネジメント手法のことを言います。この手法では、チームメンバーから新しいアイデアや業務の改善方法などを積極的に提案してもらい、その提案に耳を傾けていくことで成り立ちます。
メンバーがマネージャーに安心してアイデアを出せる環境を作ることで、チーム全体の協調性を高め、従業員の離職率を防ぐことにもつながります。また、マネージャーだけの考えではなくなるため幅広い意見が集まり、なかなか改善しなかった問題が改善に向かう可能性もあります。
マネジメントの仕事を成功させるためのポイント3選
マネジメントの仕事を成功させるためのポイントは下記3点あります。
①評価制度を可視化する
②情報共有を徹底する
③現場の声を汲み取る
①評価制度を可視化する
マネジメントの仕事を成功させるための一つ目のポイントは、「評価制度を可視化する」という点です。目立つ成果を出したり、積極的に発言したりする社員は評価しやすいですが、目立たなくても縁の下の力持ちとして企業に貢献している人もいます。そうした人は成果がわかりにくく、評価が難しいです。こうした見えにくい成果を出している社員も正しく評価するために、評価制度を可視化していくことが重要です。評価制度をわかりやすく明記することで、従業員のモチベーションもあがり、活発な組織づくりに繋がっていきます。
②情報共有を徹底する
マネジメントの仕事を成功させるための二つ目のポイントは、「情報共有を徹底する」という点です。業務を進めるにあたり従業員とコミュニケーションをとり、情報を共有していくことは業務をスムーズに進めていくためにたいへん重要なポイントです。情報を共有することで、業務が行き詰っていてもまわりのメンバーがフォローできますし、マンパワーに頼らない職場環境を作ることもできます。
③現場の声を汲み取る
マネジメントの仕事を成功させるための三つ目のポイントは、「現場の声を汲み取る」という点です。マネジメントの仕事をする際、高圧的で独裁的に業務を進めてしまうと、現場との感覚のズレや、メンバーのやる気ダウンにつながってしまいます。
そのため、指示やサポートする際は、現場からの意見をしっかり聞き、現場に寄り添ったマネジメントをおこなうようにしましょう。しかし、現場の声をすべて鵜呑みにしてしまうと振り回されてしまうこともあるので、現場の声を汲み取りつつも現場に振り回されないことが重要になります。
まとめ マネジメントの仕事は組織経営と経営資源を管理すること
マネジメントの仕事は、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を管理し、最適な運用をして組織経営をしていくことです。マネジメントの方法や成功させるポイントなどをしっかり理解してうまく経営できる体制にしていきましょう。
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