スローガンと事業計画は密接な関係にある?スローガンを決める際のポイントと大手企業が掲げるスローガンを紹介

    記事公開日: 2023.11.06

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    スローガンとは、企業の主張や目的を簡潔に言い表した言葉です。自社のスローガンを決定すれば、顧客や取引先に企業の事業内容を端的に伝えられるので、どのような企業なのかを理解してもらいやすくなります。

     

    そこで今回は、企業スローガンの必要性や決定する際のポイント、具体例を解説します。本記事を読めば企業スローガンを決定する際のポイントや具体例を把握できるので、自社のスローガンを決定する際の参考にできるでしょう。

     

    スローガンとは

    企業が掲げるスローガンは、経営理念やミッション、ビジョンなどを端的に言い表して、顧客や従業員に浸透させる印象的なフレーズのことです。企業が掲げるスローガンの種類として、以下の3つが挙げられます。

     

    スローガンの種類

    説明

    コーポレートスローガン

    企業理念を表すフレーズ

    職場スローガン

    従業員のモチベーション向上を促すフレーズ

    年間スローガン

    1年間の目標を示しているフレーズ

     

    企業が掲げるスローガンは企業CMの最後に流れたり、企業のロゴとともに記載されたりするので、会社の看板となるフレーズを用意しなければいけません。

     

    例えば、カルピス株式会社の「カラダにピース」は企業CMの最後に流れています。インパクトのある企業スローガンを決定すれば顧客の耳に残りやすくなるので、自社商品やサービスの購買行動に至る可能性があります。

     

    そのため、企業の事業内容を端的に伝えつつ耳に残りやすいインパクトのあるフレーズを決定する必要があるでしょう。

    スローガンの必要性とは

    スローガンを設定する必要性として、企業の価値観や目標を社内外に広く浸透させられることが挙げられます。

     

    顧客や取引先の耳に残りやすいフレーズで分かりやすい内容であれば、どのような企業なのかが端的に理解できて企業の認知度アップにつながるからです。企業の認知度アップにつながれば新たな取引先との契約や商品の売上高向上がしやすくなります。

     

    継続的に事業を成長させていきたい場合は、企業スローガンの設定を検討するとよいでしょう。また、スローガンは社内で働く従業員が日々業務を実施するうえでの指針にもなります。

     

    自社で働いている従業員が企業が達成すべき目標を心に刻み、同じ方向を向いて業務に取り組むためにもスローガンを設定するとよいでしょう。

    スローガンとキャッチコピーの違いとは

    スローガンとキャッチコピーの意味は、以下のとおりです。

     

    スローガン

    キャッチコピー

    自社の特徴を社内外へ伝えることを目的にしたフレーズ

    顧客に注目してもらうことを目的に使用する社外向けの宣伝文

     

    キャッチコピーはスローガンと比較して顧客へ会社のことを認知してもらう広告塔のような役割を担っています。一方でスローガンは独自性や訴求力を追求している傾向があるので世間に発信されやすいです。

     

    つまり、キャッチコピーよりスローガンの方が世間に対して高く認知されているといえるでしょう。

    スローガンとクレドの違いとは

    スローガンとクレドの意味を表に表すと、以下のようになります。

     

    スローガン

    クレド

    企業の主張や理念などを端的に表現したフレーズ

    企業の心情や約束などを表す行動指針

     

    クレドは文章で会社の行動指針が記載されているので、スローガンのように端的に企業の首長や理念などを表現しているわけではありません。

     

    また、クレドは企業理念を社内に浸透させる目的で作成されていますが、スローガンは企業の認知度や従業員のモチベーション向上のために用意されます。

     

    スローガンは企業との結びつきが強く社名と共に世間へ浸透しやすい言葉なので、世間へ企業を認知させたいのであればスローガンを作成するべきです。

    スローガンを決める際のポイント5選

    事業計画のスローガンを決める際のポイントとして、以下の5つが挙げられます。

     

    1. 伝えたい相手を明確にする
    2. 一貫性を持たせる
    3. 従業員からもアイデアをもらう
    4. 言葉選びに気をつける
    5. 抽象的な言葉は避ける

     

    顧客へインパクトを与えるスローガンを決めることは、継続的に商品やサービスを売り続けるために大切なことです。ここで解説したポイントを理解したうえで、スローガンを決定しましょう。

    ①伝えたい相手を明確にする

    スローガンを決める際は、伝える相手を明確にしましょう。顧客や従業員、取引先とすべての会社に関わる人物の心に響くフレーズを作成しようとしても、インパクトの小さいフレーズになってしまう恐れがあるからです。

     

    伝える相手を明確にしたうえでスローガンを作成すると、スローガンを用意する目的も明らかになるので適切なフレーズを作成しやすくなります。

     

    例えば、顧客に向けてスローガンを作成するのであれば、顧客が商品やサービスを購入したくなるフレーズを用意するとよいでしょう。

     

    従業員に対してスローガンを作成する場合は、今後も経営目標に向かって業務に取り組もうといった社員のモチベーション向上につながるフレーズを用意すべきです。

     

    特定の相手の心に響くスローガンを作成するためにも、伝えたい相手を明確にしたうえでスローガンを作成しましょう。

    ②一貫性を持たせる

    スローガンを決定する際は、一貫性を持たせることを心がけてください。一貫性のないスローガンだった場合は、企業そのものの信用を失う恐れがあるからです。

     

    例えば、商品の価格が安いことを売りにしたスローガンを作成しているのにも関わらず、市場の相場価格より価格設定が高かったら矛盾が生じてしまいます。顧客のなかにはスローガンで企業のことを認知して店舗を利用する方もいるでしょう。

     

    商品の価格が安いと思って店舗に訪れたのにも関わらず、市場の相場価格より価格設定が高ければ、信頼性のない会社だと判断される恐れがあります。ターゲットからの信頼を保ち続けるためにも、一貫性をもたせたスローガンを作成しましょう。

    ③従業員からもアイデアをもらう

    スローガンを作成する際は、従業員からアイデアをもらうことを検討してみるとよいでしょう。従業員からアイデアをもらってスローガンを作成することで、自社の特徴や魅力について多角的に伝えられるからです。

     

    経営者がスローガンを単独で作成した場合は、思考が偏ったフレーズになる可能性もあります。客観的に自社がどのような企業なのかを理解するためにも、さまざまな従業員からアイデアをもらったうえでスローガンを決定するとよいでしょう。

     

    さまざまな従業員からもらったアイデアを参考にして、スローガンを作成すればターゲットの心を動かしやすくなるかもしれません。ターゲットの心を動かしやすくするためにも、従業員からアイデアをもらったうえでスローガンを作成するとよいでしょう。

    ④言葉選びに気をつける

    スローガンを作成する際は、言葉選びに気をつけてください。企業の信用を失う恐れのあるネガティブなワードや一般的な消費者が理解しにくい専門用語を用いたフレーズだと、ターゲットの心を動かしにくくなる恐れがあるからです。

     

    スローガンを作成する際は、中学生でも理解できるような言葉遣いでポジティブなワードを使用することを心がけましょう。言葉選びに気をつければ、ターゲットに属している幅広い人物の心を動かしやすくなります。

     

    幅広い方々の心を動かすスローガンを作成するためにも、言葉選びに気をつけましょう。

    ⑤抽象的な言葉は避ける

    スローガンを作成する際は、抽象的な言葉を避けることが大切です。抽象的な言葉を用いてスローガンを作成すると、具体的に何をしている企業なのかが理解しづらいからです。そのため、スローガンを作成する際は具体的な言葉を用いるようにしましょう。

     

    「農業従事者の業務効率化を実現して食物が豊かな世の中に」といったスローガンを作成すれば、誰に何を実現したいのかが理解できます。ターゲットが感情移入しやすいフレーズを作成するためにも、スローガンを決定する際は抽象的な言葉を避けるようにしてください。

    企業スローガンの具体例30選

    企業スローガンの具体例は、以下のとおりです。

     

    1. まだ、ここにない、出会い。【リクルートホールディングス】
    2. お口の恋人【ロッテ】
    3. あなたと、コンビに、ファミリーマート【ファミリーマート】
    4. ココロも満タンに【コスモ石油】
    5. 水と生きる【サントリー】
    6. 一瞬も一生も美しく【資生堂グループ】
    7. 正直品質。【ファンケル】
    8. うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。【スシロー】
    9. ぴったり技術で明日をつくる【ニチバン】
    10. よく生きる【ベネッセ】
    11. つけるが、価値。【セメダイン】
    12. 今日を愛する。【ライオン】
    13. カラダにピース【カルピス】
    14. Think GAIA  For  Life and the Earth【三洋電機株式会社】
    15. Leading Innovation【株式会社東芝】
    16. Changes for the Better【三菱電機株式会社】
    17. Empowered by Innovation【日本電気株式会社】
    18. THE POSSIBILITIES  ARE INFINITE【富士通株式会社】
    19. 未来のキップを、すべてのひとに。【JR東日本】
    20. いつか、当たり前になることを。【NTTドコモ】
    21. 価値を見極め、価値を極める。【コメ兵】
    22. 驚安の殿堂【ドン・キホーテ】
    23. やがて、いのちに変わるもの。【ミツカン】
    24. おいしさ、そして、いのちへ。【味の素グループ】
    25. 何をするにもいつもそこにYahoo! JAPAN【ヤフー株式会社】
    26. Designing The Future【KDDI株式会社】
    27. LEAD THE VALUE【三井住友フィナンシャルグループ】
    28. 「生きる」を創る。【アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)】
    29. つくっているのは、希望です。【第一三共株式会社】
    30. Innovation by Chemisty【東レ株式会社】

     

    自社のスローガンを決定する際は、ほかの企業がどのようにスローガンを決定しているのかを把握するとよいでしょう。ここで解説した事例を理解したうえで、自社の企業スローガンを作成しましょう。

    ①まだ、ここにない、出会い。 【リクルートホールディングス】

    人材紹介会社のリクルートホールディングスのスローガンは「まだ、ここにない、出会い。」です。リクルートのスローガンには、多くの方々の人生に選択肢を提供して新たな出会いを実現するといった想いが含まれています。

     

    1960年代、日本の学生が就職先の選択ができなかった時期にリクルートは創業したため、日本の学生が自分に適した就職先を選択できるようにとスローガンが制定されました。

     

    リクルートのスローガンにはCMにも使用されており、耳に残りやすいフレーズなので聞き覚えがある方も多いでしょう。

    参照:RECRUIT リクルートホールディングス|About ビジョン・ミッション・バリューズ

    ②お口の恋人【ロッテ】

    日本のお菓子メーカーであるロッテのスローガンは「お口の恋人」です。ロッテには、永遠の恋人と言われたシャルロッテのように世界中の人から愛される会社でありたいとの想いが含まれています。

     

    シャルロッテとは、ドイツの文豪ゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」に登場するヒロインシャルロッテに由来しています。

     

    ロッテのスローガンはインパクトのあるフレーズで顧客に認知してもらうきっかけを作りつつ、お菓子メーカーであることを把握しやすくなっているでしょう。

    参照:お口の恋人 LOTTE|企業理念

    ③あなたと、コンビに、ファミリーマート【ファミリーマート】

    全国展開のコンビニチェーン店として認知されているファミリーマートのスローガンは、CMで頻繁に流れてくる「あなたと、コンビに、ファミリーマート」です。ファミリーマートのスローガンには、以下の3つのメッセージが含まれています。

     

    • 人や地域に寄り添うことで進化し続ける地域密着を本気で目指している
    • 来店する顧客1人ひとりに合わせて全力を尽くすこと
    • ファミリーマートに関わる全員が商店を切り盛りする家族のようにつながっている

     

    また「あなたと、コンビに、ファミリーマート」と誰もが口ずさめるフレーズだからこそ、企業の認知度向上に貢献しているでしょう。

    参照:あなたと、コンビに、Family Mart|ファミリーマート基本理念

    ④ココロも満タンに【コスモ石油】

    ガソリンスタンドのコスモ石油は「ココロも満タンに」をスローガンとして掲げています。コスモ石油のスローガンには、顧客の満足感と豊かな生活を実現したいとの企業の想いが含まれているのです。

     

    どのように時代が変化したとしても、コスモ石油に関わる全ての方々の心を満たすことを目指していることから「ココロも満タンに」とのスローガンにしています。

     

    ガソリンだけでなく、顧客や従業員のココロも満タンにするといった業務内容とかけているスローガンが特徴的です。

    参照:COSMO|コスモエネルギーグループ理念

    ⑤水と生きる【サントリー】

    清涼飲料メーカーとして認知されるサントリーは「水と生きる」をスローガンとして事業運営をしています。サントリーは清涼飲料水メーカーであるため、自社の商品を製造するために水が欠かせません。

     

    それと同時にサントリーには、さまざまな企業活動を通じて社会に潤いをもたらす意味も含まれています。また、サントリーの社員が水のように自由にしなやかに挑戦し続けれる意味も込められているスローガンです。

    参照:水と生きる SUNTORY|グループ企業理念 ~わたしたちが大切にしていること~

    ⑥一瞬も一生も美しく【資生堂グループ】

    化粧品会社の資生堂グループのスローガンは「一瞬も一生も美しく」です。あらゆる顧客の美の価値観に応じて人生を美しく彩るとの意味が含まれています。

     

    資生堂では、自社のブランドを光り輝かせることで顧客が永遠と美しさを保ち続けることを目指しているのです。化粧品会社ならではのスローガンで顧客や従業員に対する想いを表しています。

    参照:株式会社資生堂|一瞬も一生も美しく 資生堂、新コーポレートメッセージを策定

    ⑦正直品質。【ファンケル】

    化粧品や健康商品の製造・販売を請け負うファンケルは「正直品質。」をスローガンとして事業に取り組んでいます。顧客の声1つひとつに耳を傾けて、研究・検証・生産を繰り返す想いが含まれているスローガンです。

     

    元々、ファンケルは顧客が抱える不満や不安などを解消するために無添加化粧品を製造して事業を始めました。ファンケルのスローガンは、どのような経緯で会社が創業して現在はどんな事業に取り組んでいるのかが理解しやすいフレーズです。

    参照:FANCL 正直品質。|ファンケルグループの理念

    ⑧うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。【スシロー】

    回転寿司チェーン店を運営しているスシローは「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」をスローガンとして事業に取り組んでいます。「こんなに安い価格でこれだけ美味しいんだ」と顧客を驚かせたい一心で作成されたスローガンです。

     

    スシローは、スローガンを通して以下の3つの価値を顧客へ提供しようと定めています。

     

    • ネタの鮮度管理を徹底的にしたうえで魚を仕入れる
    • 手間をかけた店内調理にこだわる
    • 掃除も接客もきめ細かく丁寧にする

     

    スシローはスローガンを通して社員へ上記のメッセージを伝え、顧客に満足してもらうための店づくりに努めています。

    参照:スシロー|企業理念

    ⑨ ぴったり技術で 明日をつくる 【ニチバン】

    日常のテープ素材の製造・販売を実施しているニチバンは「ぴったり技術で明日をつくる」をスローガンにしています。ニチバンの強みである粘着技術を活用して、人々が快適で健康な生活を送れることを願ってスローガンが決定されています。

     

    「ぴったり技術」とスローガンに記載することで、ニチバンがどのような会社なのかが理解できます。ニチバンは、自社がどのような会社なのかを伝えつつ、経営理念も同時に発信しているスローガンです。

    参照:ぴったり技術で明日をつくる NICHIBAN|企業理念

    ⑩よく生きる 【ベネッセ】

    通信教育事業をおこなっているベネッセのスローガンは「よく生きる」です。人の可能性を育成して成長のお手伝いをしたうえで人々に信頼される意味を集約したフレーズです。ベネッセという会社の名前も「よく生きる」をラテン語にして作られています。

     

    つまり、夢を叶えることに向かっていくプロセスを楽しんで社会貢献をするのがベネッセの生き方そのものなのです。ベネッセのように自社の会社名とスローガンを類似している言葉に設定することも1つの手です。

    参照:Benesse|Benesse「よく生きる」

    ⑪つけるが、価値。 【セメダイン】

    接着剤メーカーのセメダインには「つけるが、価値。」というスローガンがあります。接着することを通じて新しい課題を生み出し、世の中の課題に答えを出す意味が含まれています。また、セメダインはバリューとして以下の4つの要素から構成されているのです。

     

    • 驚きや感動を届けよう。
    • 挑戦を楽しもう。
    • 成長につなげよう。
    • 誠実に取り組もう。

     

    セメダインは、上記の価値を顧客へ提供しようとしています。つまり、セメダインのスローガン「つけるが、価値。」はバリューを端的に言い換えたフレーズなのです。

    参照:CEMEDINE|マネジメントストラクチャー(Mission/Vision/Value)

    ⑫今日を愛する。 【ライオン】

    大手生活用品メーカーであるライオンは「今日を愛する。」というスローガンを作成しています。ライオンは生活用品メーカーであることから、人々の日々の暮らしを企業側も愛して貢献していくとの決意が込められています。

     

    また「今日を愛する。」には未来も含まれており、価値のある未来に向かって今日という日々を前向きに生きていく意味も込められているのです。生活用品メーカーであることと企業の経営理念が込められたスローガンといえるでしょう。

    参照:今日を愛するLION|企業理念

    ⑬カラダにピース【カルピス】

    飲料メーカーのカルピスのスローガンは「カラダにピース」です。顧客のカラダの健康と心の健康を支援して健康価値創造企業であり続けるといった誓いを親しみやすく表現しています。

     

    事実、カルピスに含まれる乳酸菌の整腸作用によって腸内環境が整えば、体内の免疫細胞が活発になってインフルや風邪の予防に効果的です。カルピスが体に良い飲み物であることを世間に認知できるフレーズです。

    ⑭Think GAIA For Life and the Earth【三洋電機株式会社】

    電機メーカーである三洋電機株式会社のスローガンは「Think GAIA For Life and the Earth」です。元々「人と地球が大好きです」とスローガンを決定していたものの、三洋電機が目指すべき企業像の「環境・エナジー先進メーカー」に適した表現に変更しています。

     

    三洋電機は海外進出もしている企業であるため、海外の顧客に自社が立ち上げたスローガンを伝えやすくするために英語表記で統一しています。

    ⑮Leading Innovation【株式会社東芝】

    電機メーカーの株式会社東芝は「Leading Innovation」というスローガンを作成しています。東芝のスローガンには、顧客へまだ見ぬ感動や驚きを次々とお届けしていくという意味が含まれています。

     

    そのためには、電気機器を通して社会の安心と安全を支え続けなければいけません。社会の安心と安全を支えるために、技術から営業活動など新しい価値を創造し続ける必要があるので「Leading Innovation」というスローガンになったのです。

    ⑯Changes for the Better【三菱電機株式会社】

    電機メーカーの三菱電機株式会社は「Changes for the Better」というスローガンを用意しています。「Changes for the Better」という言葉は、常に良いものを創造し続けるという企業の姿勢や目標です。

     

    社員が良いものを製造するために変革し続け、企業理念にある「技術、サービス、創造力の向上」を図ったうえで、もっと素晴らしいものを切り開くことを顧客に約束しています。

    参照:MITSUBISHI ELECTRONICC|企業情報

    ⑰Empowered by Innovation【日本電気株式会社】

    電機メーカーの日本電気株式会社が立ち上げたスローガンは「Empowered by Innovation」です。「Empowered by Innovation」は、変革をあなたの力に、あなたと共に歩むNECグループの原動力にという意味を表しています。

     

    科学技術を通して顧客の理想を実現しようとするNECグループの情熱を表現しています。日本電気株式会社は、自身の会社が実施している事業とビジョンがリンクしており、顧客の心を動かしやすいスローガンとなっています。

    参照:NEC|NECの歴史を知る

    ⑱THE POSSIBILITIES ARE INFINITE【富士通株式会社】

    電機メーカーの富士通株式会社は「THE POSSIBILITIES ARE INFINITE」というスローガンを立ち上げています。時代の変化とともに多様化していくニーズを顧客の視点でとらえて幅広い事業と豊富な経験を活用して問題解決につなげていくとの意味が含まれています。

     

    それぞれの顧客と共に無限の可能性を追求していきたいとの想いから「THE POSSIBILITIES ARE INFINITE」というスローガンが生まれたのです。

    ⑲未来のキップを、すべてのひとに。 【JR東日本】

    鉄道会社のJR東日本は「未来のキップを、すべてのひとに。」というスローガンを作成しています。JR東日本が願っているのは、すべての人の心豊かな生活です。

     

    多くの方々が利用する鉄道だからこそ、すべての人と未来へ突き進むことをスローガンにしているのでしょう。スローガンに「キップ」という鉄道会社ならではの単語も交えていて、インパクトのあるフレーズとなっています。

    参照:JR東日本|JR東日本グループ経営ビジョン 経営2027

    ⑳いつか、あたりまえになることを。 【NTTドコモ】

    携帯会社のNTTドコモは「いつか、あたりまえになることを。」を1つのスローガンにしています。元々、ドコモは2015年まで「手のひらに明日をのせて」をスローガンにしていました。

     

    つまり、携帯電話で未来をつくることを表しているスローガンだったのです。しかし、現在では携帯電話会社であるとのニュアンスがなくなり、スマートフォンのように人々にとっていつか当たり前になる商品を作っていくという意味が込められています。

    参照:NTT docomo|ドコモのブランドビジョン

    ㉑価値を見極め、価格を極める。 【コメ兵】

    日本最大級のリサイクルショップを運営しているコメ兵は「価値を見極め、価格を極める。」というスローガンを定めています。リサイクルショップの業務内容を一言に凝縮しているスローガンといえるでしょう。

     

    コメ兵のように業務内容を一言に言い表せる場合は、スローガンを業務内容そのものにしてみるとよいかもしれません。

    参照:KOMEHYO HOLDINGS|コメ兵ホールディングスについて

    ㉒驚安の殿堂 【ドン・キホーテ】

    総合ディスカウントストアを運営しているドン・キホーテのスローガンは「驚安の殿堂」です。ドン・キホーテといえば、食品や服、ゲームなど多くの商品を市場の相場価格よりリーズナブルな価格で販売しています。

     

    そのため、ドン・キホーテは「驚安の殿堂」というスローガンを設けたのでしょう。「驚安の殿堂」というスローガンを設けることで「そんなに安いのなら買いに行こうかな」という気持ちにさせてくれます。

     

    ドン・キホーテのスローガンは顧客の購買意欲を増加させる効果があるといえるでしょう。

    参照:PPIP|株式会社ドン・キホーテ企業原理

    ㉓やがて、いのちに変わるもの。 【ミツカン】

    大手食品メーカーのミツカンのスローガンは「やがて、いのちに変わるもの。」です。ミツカンが提供している食品は、人の命のもとを作っています。そんな人間の命の源を提供している誇りと責任をスローガンが表しています。

     

    そのためにミッションとして顧客を第一に考えた品質向上と限りない革新を表したものを作成しているのです。

    参照:mizkan|グループ企業理念・ビジョン

    ㉔おいしさ、そして、いのちへ。 【味の素グループ】

    大手食品メーカーの味の素グループは「おいしさ、そして、いのちへ。」をスローガンとして用意しています。味の素では、美味しい食品を提供し続けることが次の命へつながっていることを表しています。

    参照:味の素株式会社|「アミノサイエンス」で世界中の人々のウエルネスを実現すること

    ㉕何をするにもいつもそこにYahoo! JAPAN【ヤフー株式会社】

    インターネットサービスを展開しているヤフー株式会社は「何をするにもいつもそこにYahoo! JAPAN」をスローガンにしています。例えば、日常生活で疑問が生じた場合でもYahoo! JAPANを利用すれば、瞬時に疑問の解消につながります。

     

    ヤフーのスローガンは、Yahoo! JAPANの利便性を表現しているのでしょう。

    ㉖Designing The Future【KDDI株式会社】

    電気通信業者のKDDDI株式会社は「Designing The Future」をスローガンにしています。「Disigning The Future」は、直訳すると将来を設計することです。KDDIは、端的に言えば5G通信を供給している会社です。

     

    つまり、スマートフォンを日常的に使用する現代においては無くてはならない役目を果たしています。そのことから、将来を設計するという意味合いのスローガンを設定しているのでしょう。

    ㉗LEAD THE VALUE【三井住友フィナンシャルグループ】

    金融持株会社の三井住友フィナンシャルグループは「LEAD THE VALUE」というスローガンを用意しています。

     

    私たちがプロフェッショナルとして力を磨くことでグループ全体の質や総合力を高めて顧客にとって価値を提供して発展をリードさせていきたいとの意味が含まれています。

    ㉘「生きる」を創る。【アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)】

    保険会社のアフラックのスローガンは「「生きる」を創る。」です。元々、アフラックは日本で初めてがん保険を提供した会社で、自分らしく生きるための役に立ちたいという意味が含まれています。

     

    そのため、アフラックは時代の変化を先取りした商品やサービスを創造し続けることで、顧客のことを親身に考えられる心を大切にしています。

    参照:Aflac|アフラックのコアバリューに基づくCSV経営とは

    ㉙つくっているのは、希望です。【第一三共株式会社】

    製薬会社である第一三共株式会社は「つくっているのは、希望です。」をスローガンとして掲げています。第一三共は製薬会社であり、この会社が薬を提供し続けることで顧客が生きる希望を得られるからです。

     

    第一三共は、人間のかけがえのない希望を守ることと思いがけなく待ち受ける病に素早く立ち向かうことをモットーにして業務へ挑むことから、スローガンを作成したのでしょう。

    ㉚Innovation by Chemistry【東レ株式会社】

    化学繊維メーカーである東レ株式会社は「Innovation by Chemistry」をスローガンにしています。東レは「Innovation by Chemistry」をスローガンとして設定することで、以下の4つの意見を表明しています。

     

    • 革新技術や先端材料の提供を通じて企業理念を具現化すること
    • 企業活動すべての領域で「Innovation」に挑戦し続けること
    • 東レグループを取り巻くすべての人たちと良好な関係を保ちつつ新しい価値を創出して持続可能な社会の発展を支えること
    • 東レグループの各企業や世界各国の事業拠点同士が連携・融合すること

     

    「Innovation be Chemistry」には、上記の4つの意見が含まれており、端的に言い表しているのです。

    参照:TORAY Innovation by Chemistry|東レ理念

    適切なスローガンを立てて自社について社外に広めよう

    今回は、企業スローガンの必要性や決定する際のポイント、具体例を解説しました。企業スローガンは企業の価値観や目標を社内外に浸透させたり、従業員のモチベーションを向上させたりするために必要です。

     

    また、スローガンを決定する際は、伝えたい相手を明確にすることや従業員からアイデアをもらうことなどに気をつけるとよいでしょう。本記事で紹介した企業のスローガンの事例を参考にしたうえで、自社に適したスローガンを作成してください。

     

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